2008年03月30日

川越投手の力投の前に競り負ける

 千葉の千葉-合併球団は渡辺俊介投手と川越投手が先発。川越投手は前回4回途中で降板とはいえ、中四日での登板となりました。
 今日は昨日代打で殊勲打を放ったサブロー選手が四番に復帰。また、一塁はズレータ選手で二塁は根元選手でDHには里崎選手が入りました。代わりに、福浦選手・堀選手・竹原選手が外れました。
 初回はともに三人で終えますが、続く2回に渡辺俊投手は先頭打者に安打されます。続く村松選手を併殺に打ち取って凌いだかと思いきや、そこから後藤選手に二塁打され、下山選手の適時打と、2死無走者からの連打で先制されてしまいます。

 その裏、先頭のサブロー選手が、昨日の勢いそのままに二塁打を放ちます。続く大松選手の内野ゴロで三塁に進んだ後、ズレータ選手の死球、さらには盗塁で1死2・3塁と、一打逆転の好機を作ります。しかし、里崎選手が三振し、満塁になった後に根元選手も三振してしまい、1点も返せません。
 渡辺俊投手は続く3回も先頭打者に二塁打され、さらに犠打で1死3塁となりますが、ここは凌ぎます。
 しかし、打線が渡辺俊投手を援護できません。3回には先頭の西岡選手が安打するも、盗塁失敗で結局三者凡退に終わります。その後も、6回まで毎回安打は出ますが、後続はありません。川越投手は6回2死1塁でズレータ選手の打席の時に、一度、背中の違和感を訴えます。しかし、結局続投し、左飛に打ち取られます。
 渡辺俊投手は6・7回と先頭打者を安打で出しますが、いずれも抑え、追加点は与えません。
 そして、1対0のまま迎えた7回裏、1死から打撃好調の橋本選手が安打すると、続く根元選手も詰まりながら左前に落とします。そして、西岡選手の内野ゴロで2死2・3塁となった後、早川選手の当たりは投手返しに。これを川越投手はグラブに当てますが取り切れず、強襲安打となってついに同点に追いつきます。
 ところが直後の8回表、渡辺俊投手は1死から日高選手に、この日2本目となる二塁打を打たれます。そこから2死は取ったものの、阿部選手に適時打を打たれ、再び勝ち越しを許します。さらにこれに気落ちしたのか、続くローズ選手にバックスクリーンを直撃されて3点差となってしまいました。
 その裏は本柳投手に三人で抑えられて、3点差のまま9回裏を迎えます。この球場と相性の良くない加藤大投手に対し、先頭の里崎選手が安打し、さらに二死後に西岡選手が安打して、2死1・3塁とします。ここで、前の打席で適時打を放った早川選手に打順が回りましたが、左飛に打ち取られて試合終了。1対4で敗れ、連勝が止ると同時に、今季初の三タテを阻止されました。
 今日は打線が10残塁で1点しか取れませんでした。拙攻と言えば拙攻ですが、背中の違和感がありながらも投げ続けた川越投手の気迫に敗れた、といったところかもしれません。観客数は寒い上に雨が降っていた事もあり、昨日よりもさらに少なく、1万8千2百人ほどでした。

 仙台の東北-北海道は朝井投手とグリン投手が先発。3回に下位打線の連打で無死1・2塁と先制機を作った北海道ですが、森本選手が犠打失敗した後、田中選手が併殺と、この好機を生かせません。しかし続く4回には、昨年被本塁打率の低さが12球団一位だった朝井投手から、稲葉選手が1号ソロを放って先制します。
 しかし5回裏、グリン投手は先頭の鉄平選手をストレートの四球で歩かせると、ボークで走者を進め、さらにバントが安打になって1・3塁となります。そして1死後に高須選手の内野安打で追いつくと、フェルナンデス選手に2点適時打が出て勝ち越します。
 朝井投手は7回途中まで7安打4四球ながらソロによる1点のみと、相手の拙攻にも助けられます。そして有銘投手をはさみ、8回途中からは青山投手が登板。そのまま9回も抑え、チーム初セーブを挙げています。
 東北はこれで開幕4連敗後の4連勝となっています。観客数は1万9千5百人ほどでした。

 所沢の埼玉-福岡はキニー投手と大場投手が先発。三回まではともに無安打という投手戦になります。しかし4回、先頭の中島選手の放ったチーム初安打が本塁打に。大場投手にとってはこれがプロ初失点ともなりました。さらにこの回、ボカチカ選手が来日初となる3ランを放つと、続く細川選手にも第1号が出て、計5点を一気に挙げます。
 福岡は6回に牽制悪送球の間に1点を返しますが、得点はそれだけ、キニー投手の前に7回を3安打1死球と抑えられました。
 大場投手も7回を5安打4四死球と、4回を除けばほぼ完璧に抑えていました。それだけに、4回に三被弾が悔やまれるところです。
 結局そのまま5対1で埼玉が勝っています。観客数は1万8千人ほどでした。

 大阪ドームのタイガース-横浜は福原投手と高崎投手が先発。初回、タイガースは赤星選手がセーフティバントを決めると、平野選手がヒットエンドラン、新井選手が適時打と、新戦力二人で先制します。さらに金本選手は三振ゲッツーとなるものの、今岡選手の内野安打で新井選手が生還し、2点目を挙げます。
 さらに3回に金本選手の犠飛で追加点を挙げた後、4・6回に新井選手が2打席連続で2点適時打を放ち、着実にリードを広げます。結局、新井選手は3安打5打点でした。
 大量援護を貰った福原投手は、走者を出しながらも得点は許しません。終盤は毎回、先頭打者に安打されますが、2併殺などで抑えます。結局、7安打3四球ながら、3年ぶりの完封を飾っています。観客数は3万3千9百人ほどでした。

 神宮の東京-読売は加藤投手と栂野投手が先発。東京は初回に田中選手と青木選手の連続二塁打で先制すると、さらに暴投で1点を追加します。
 加藤投手は4回まで5安打されながら1失点。5回も2死2塁と、プロ初登板初勝利の権利まであと1死とします。しかし、ここで李選手に同点適時二塁打を打たれ、無念の降板となってしまいました。
 同点で迎えた6回、読売は二番手で吉武投手が登板しますが、これが大乱調。連打の後に連続四球で押し出し、勝ち越し点を献上した上に、飯原選手の適時二塁打で3点差となります。
 さらに三番手の西村健投手も、昨日に続く乱調。7回に宮本選手の適時打で東京が1点を追加し、なお満塁で降板となります。そしてここで交代した越智投手の代わりばなに福川選手が満塁本塁打を放ち、この回5点を追加、10対2の大差となります。
 そのまま逃げ切った東京が、主力外国人を「強奪」した読売を見事に三タテしています。観客数は2万2千人ほどでした。

 名古屋のドラゴンズ-広島は小笠原投手と長谷川投手が先発。初回にウッズ選手の適時二塁打でドラゴンズが先制します。3回に広島も2死満塁としますが、シーボル選手飛球を荒木選手が好捕し、得点は許しません。
 そして4回には森野選手の2試合連続となるソロで追加点を挙げ、6回には中村紀選手の1号2ランで突き放します。
 投げては、5回を無失点に抑えた小笠原投手の後を、吉見投手・中里投手・高橋投手という継投で完封リレーを達成。ドラゴンズが開幕シリーズを2勝1分としてます。観客数は3万6千8百人ほどでした。
 これでセリーグの開幕三連戦は、全勝3球団に全敗3球団、という対照的な結果となっています。

2008年03月30日 23:53