2008年03月09日

振り込め詐欺と「虎の巻」

 夕方、固定電話が鳴りました。取ってみたら、聞き慣れない声の男が、いきなり私の名前を名乗ってきました。「こんなあからさまに怪しい電話は、38年間生きていて初めてだ」といった感じです。
 死期が近づくと見えるというドッペルケンガーが、出現する代わりに電話ですませようとした、というわけではなさそうです。となると、「振り込め詐欺」に違いありません。そこで、とりあえず、「どちらさまですか?」と返したところ、すぐに電話を切られました。
 我が家にかかってきたのは、一年半ほど前に相方が受けて以来です。私が取るのは初めてでした。

 最近の傾向だと、「還付金詐欺」だの「貸します詐欺」などの発展形のほうが話題になっていますが、私の所に来たのは、「元祖」とも言える形態かと思われます。
 せっかくの機会なので、ネットで「振り込め詐欺」を調べました。警視庁のサイトなどを見たのですが、妙な事に気づきました。
 そこには、「大阪の主婦のようにツッコミを入れる」などといった「振り込み詐欺撃退虎の巻」が書かれていました。しかし、相手はそれで莫大な金を得ている「プロ」です。そんな付け焼き刃な対策くらいはお見通しですから、逆に丸め込まれる危険性すらあるのでは、と思いました。
 個人的にも、明らかなインチキ投資話の電話に対し、「自分でやってみたらどうですか」などとベタな応答をし、それにつけ込まれて結局契約してしまった輩を知っていす。それだけに、この「虎の巻」は気になりました。
 結局、「電話がかかってきても、こちらからは名乗らず、何か言ってきたら『どちらさまですか?』と返す」「あまりしつこく来るようだったら、固定電話の番号を変える」などと言った、単純な対策のほうが有効なのではないのでは、と改めて思いました。

2008年03月09日 21:31