2008年02月07日

パウエル投手問題雑感

 前読売のパウエル投手が、合併球団と仮契約した後に福岡と契約した事が問題になっています。パウエル投手および福岡の主張と、合併球団の主張が全く異なっているので、現時点では何が事実なのか全く分かりません。
 とりあえず、パリーグの裁定がくだり、パウエル投手は福岡に入団できるが、開幕3ヶ月後まで支配下選手登録ができない、という事になりました。しかしながら、合併球団はこの裁定に反発しており、まだまだ一波乱あるかもしれません。

 双方の主張は異なっていますが、二つの主張合わせると、とりあえず整合性は取れなくもありません。合併球団の主張は、仮契約した後、背番号や住むところを決めたり、パウエル投手から直筆のメッセージが届いたみたいな事があります。しかしながら、パウエル投手が主張する「仮契約後に、契約内容の変更を求めた」を否定できる部分はどこにもありません。
 さらに、合併球団の主張は1月11日に契約合意したとあり、さらに契約合意に対して(中略)一言も異議は来ていないとなっています。つまるところ、「11日以降に、条件変更を提示したのか」「提示したとしたならば、それに対してパウエル投手はどう反応したのか」などについては、何一つ述べていません。ただ、「急に連絡が取れなくなった」としているだけです。
 ただ、パウエル投手側の主張についても、「ならば何故、福岡が契約を発表する前に、合併球団との契約破棄を発表しなかったのか」などという疑問が残ります。したがって、いちがいに福岡のほうが正しい、とも言い切れません。
 ただ、やはり合併球団の「前科」を考えると、やはり主張は信用できません。特に昨年、中村紀洋選手に、協約を大幅に上回る減俸提示をした上に追い出した、という事件の印象はまだ強く残っています。したがって、仮契約したパウエル投手に対し、後付で条件変更を言ってきた、というのも、「合併球団ならやりかねない」と思ってしまいます。
 まあ、双方が納得する「真相」が明かされることなく、6月からパウエル投手が福岡で登板する、という決着になりそうには思えますが・・・。いずれにせよ、早く収まってほしいものです。

 余談ですが、今年からライオンズが地域名をつけた事により、パリーグの五球団が地域名を冠する事になりました。いい機会なので、当サイトでも、今年から地域名を球団名として表記していこうと思っています。

2008年02月07日 23:10