2008年01月21日

「残虐」の基準

 スカパーのアニマルプラネットは、常に動物に関する番組を流しています。基本的には動物の生態を紹介するもので、愛らしい動物を見ることができます。そういう事もあり、他に特にみたい番組がない場合、BGM代わりにここをつけっぱなしにしたりします。
 しかしながら、たまに「動物虐待モノ」という番組が流れます。人間によるペットの虐待や密猟を取り締まる立場の視点で描いたものです。もちろん、趣旨は分かるのですが、どうしても、視覚的に見るのが辛く、流れるとチャンネルを変えてしまいます。
 そんなある日、BGM代わりにつけていたアニマルプラネットに目を向けたところ、外国の女性が出てきて、「遺伝性の病気でないことがわかって嬉しい」などと言っていました。一体どこが動物番組なんだ?と思って見ていたら、続いて実験室にいるマウスが出てきました。そのマウスにさまざまな実験を施して、遺伝子の研究をする、というのが番組の主題のようです。

 ところが、そこでまず出てきたマウスは、緑色に光っていました。なんでも、「クラゲの遺伝子を混入させた」との事です。さらに、続いてより人間が持つ器官の遺伝子を混ぜられた結果、異様な姿になったマウスが出てきました。さすがにそれを見たときは気分が悪くなり、即座にチャンネルを変えました。
 私だって、かつて住んでいた家でネズミ取りの罠を仕掛け、捕まえたネズミを圧殺した事はあります。だから、「ネズミの命も尊重せよ」などと言う気はありません。しかしながら、その「遺伝子合成マウス」は、かなり異様なものでした。犬猫虐待の悪を批判するのはいいのですが、
 あと、私は医学の事など全然分かりません。しかしながら、同じ人間でも効く薬と効かない薬があるわけです。にもかかわらず、「人間が持つ器官の遺伝子を埋め込まれたマウス」に効く薬が、「その遺伝子の元となった人間の器官」に効果があると言えるのだろうか、と素人ながら強い疑問を持ちました。

2008年01月21日 23:17