2008年01月02日

マスターズリーグを観戦

 マスターズリーグの東京対札幌戦を観戦に東京ドームへ行きました。場内アナウンスでは、「2008年に行われる、世界初のプロ野球」と言っており、「今年初観戦」にふさわしい試合と言えるでしょう。
 マスターズリーグは5チームが2回戦総当たりで、1チーム8試合ずつ行われます。ここまで両チームとも4勝2敗で同率首位です。順位決定方法は、勝率・勝数・直接対決・得失点差という順になっています。ここまで得失点差は札幌が他チームに30点以上の大差をつけています。しかしながら、東京は前の試合では札幌に勝っています。したがって、札幌が勝てば得失点差で、東京が勝てば直接対決の関係で、最終的に同率になっても相手の順位を上回ります。したがって、双方にとって、勝てば優勝へ大きく前進するが、負けると優勝がほぼ絶望になる、という大一番となりました。

 球場に入った時点で、内野自由席はかなり込んでいたので、外野席の前から二列目での観戦となりました。東京ドームの外野席で観戦するのは初めてでしたが、2階席よりもマウンドがよく見えるように思えました。
 先発は東京が河野投手(元ファイターズなど)で、札幌が佐藤義則投手(元ブレーブス)でした。マリーンズ関係では、初芝選手が東京の6番三塁で、今年から二軍コーチで就任の上川選手が札幌の9番二塁手でそれぞれスタメンでした。
 初回、東京は中野選手(元タイガース)死球で出塁しますが、盗塁失敗もあり、先制できません。一方の河野投手も初回を抑え、2回裏も1死を取ります。ところがここでどこか痛めたのか降板し、急遽、西崎投手(元ファイターズなど)が登板します。しかし、準備不足だったためか、いきなり代わりはなを石井雅博選手(元読売など)に左翼席に先制弾を喫し、さらに連続二塁打でもう1点を失う散々な内容となってしまいました。
 佐藤義投手に2回を無失点に抑えられた東京ですが、3回に二番手の松沼博久投手(元ライオンズ)相手に反撃します。まず駒田選手(元ベイスターズなど)の適時打で1点を返すと、続く伊東選手(前ライオンズ)が元同僚対決を制して犠飛を放ち、即座に追いつきます。
 東京は3回裏は増本投手(元ホエールズ)が抑えますが、続く4回に登板の五月女投手(元ホエールズほか)がつかまり、前の打席で本塁打を放っていた石井選手に適時三塁打を打たれて再び勝ち越され、さらに適時打で再び二点差とされます。
 4回からは30代の「サポートプレーヤー」と呼ばれる選手が登場可能に。東京は早速、鈴木健選手(前スワローズ)を起用します。そして、その裏から守備の兼ね合いで、初芝選手が遊撃に。慣れないポジションなので心配でしたが、二遊間を抜きそうな当たりを飛びついて好捕するという、名ショートぶりを披露していました。
 そして5回裏には、30代の川尻投手(元タイガースなど)が登板。しかし、調整不足なのか、いきなり無死満塁となり、一回り年上の石井選手にこの試合3打点目となる適時打を喫し、さらに犠飛で計2失点。札幌の継投陣がいいだけに、これで試合はかなり札幌に傾いた感じでした。
 その札幌継投陣は、4回は与田投手(元ドラゴンズなど)が抑え、5回からは岩本投手(元ファイターズ・登録名「ガンちゃん」)が登板します。6回には好機で長打性の当たりを打たれるも、中堅に入っていた高橋雅裕選手(元ホエールズほか)が現役選手ばりの好捕を見せ、反撃できません。
 7回からは、札幌は今季防御率ゼロの津野投手が登板。東京も代打で登場の垣内選手(元マリーンズなど)が安打を放ちますが、結局0点に。得点できなかったのは残念でしたが、垣内選手の安打を見れたのと、約2年ぶりに野球場で垣内選手の応援歌を歌えたのは嬉しいことでした。
 その裏、東京は村田兆治投手を起用。投げるたびに、スタンドの各所からストロボがたかれます。毎度の事なのでしょうが、邪魔にならないのかと気になりました。その村田投手ですが、期待の140km台は出なかったものの、130km台後半の速球と、120km台のフォークで好投。走者は出したものの、満塁でここまで3安打3打点の石井選手を打ち取り、0点に抑えました。
 しかし、東京打線は津野投手に8回も抑えられ、4点差のまま9回に。ここで札幌は守護神である橋本清投手(元読売など)を起用。初芝選手が四球を選び、二死から鈴木健選手が詰まりながらも安打し、1・2塁とします。ここで高打率の垣内選手が登場。右翼にいい当たりを放ちましたが、鮎川選手(元タイガースなど)に好捕され、試合終了となってしまいました。
 これで札幌は5勝2敗で単独首位に。一方の東京は、得失点差の関係で優勝がなくなりました。札幌は、現在3勝2敗の名古屋が、残る3試合で1敗した時点で優勝。仮に名古屋が3連勝しても、最終戦に勝てば優勝という、マジック1となっています。
 今日は内野2階席は開放していませんでしたが、1階席は9割近い入り、外野席も7割くらい入っていたように見えました。推定1万7千人といったところでしょうか。

2008年01月02日 23:37