2007年12月16日

人気キャラの使い場所

 本屋のビジネス書のあたりを見ていたら、いきなりケンシロウが目に入りました。なんだと思って見てみたら、「日本はもう死んでいる」なる題名の本での帯でした。帯といっても、表示の7割くらいの大きさですから、実質的には表紙イラストのようなものです。著者は70過ぎとの事ですが、「北斗の拳」のファンなのでしょうか。
 内容は、日本財政のふくれあがった借金を憂う、といったものでした。財政についてはさほど知識がないので、この本の内容が参考になるかどうかは断言できません。ただ、あの「帯」を見た限りでは、この本の内容を信じるのは、「この世には一子相伝の暗殺拳が存在し、その修得者は、体の特定部位を突いたり蹴ったりするだけで、相手を爆発させる事ができる」という話を信じるのと同レベルなのでは、と思ってしまいました。

 確かに、いまでもパチスロ屋の看板の一つであり、復刻版も出ればスカパーでアニメの再放送も行われている大人気作品です。とはいえ、このような題材を扱った本の実質表紙イラストにふさわしいかどうかは、別問題なのではないでしょうか。
 まあ、本屋で平積みになっていたわけですから、私のような考えをするのは少数派で、むしろ「北斗」世代が買っているのかもしれませんが・・・。
 とはいえ、やはり「社会科学と北斗神拳」という組み合わせには、違和感を強くおぼえました。

2007年12月16日 19:07