2007年11月25日

TV屋にとっての「悲劇」の価値

 昼過ぎにTVをつけたら、「サンデースクランブル」なる番組をやっていました。先週発生した三人行方不明事件を取り上げているのですが、画面の見出しに「点と線、三人不明」みたいに書かれていました。
 このTV局では、昨日・本日と、松本清張さんの「点と線」のドラマを放映していました。かなり大がかりに宣伝しているようで、夕方には30分かけて宣伝番組もやっていました。どうやら、これもその宣伝の一環のようです。
 しかしながら、今回の事件は、普通の人が不運にも巻き込まれた不幸な話です。以前から、TVの犯罪報道などで、遺族に対する非礼極まりない「取材」は気になっていました。それが今回の件で、いつも気になっていた「視聴率さえ取れればいいのであって、被害者やその周りの人の心情など知ったことではないようだ」のという推測が正しかった事がよくわかりました。
 それにしても、見ず知らずの人の悲劇を、「商売ネタ」にするというのも因業な商売だよな、と改めて思いました。

2007年11月25日 22:58