2007年11月04日

極めて分かりやすい「ビジネスモデル」宣伝

 電車の広告で、三井住友銀行が、「個人ローンの金利が6%から12%」という広告を出していました。借金しないのでよく分かりませんが、金利を売りにする、ということは、サラ金よりは安い、という事なのでしょう。
 しかし、銀行がこのような宣伝をする、というのはどうなのか、とも思いました。この銀行に1千万円を1年預けると、年利は0.4%だそうです。すなわち、利息は4万円です。一方、「6%」というのは、500万円以上借りた場合の利子だとの事なので、1000万円を1年借りれば、60万円になるわけです。

 金融業界の知識はないのですが、とりあえずこれだけ見ると、この銀行は誰かから1年間1000万円を預かり、それを別の誰かに貸し付けるだけで54万円儲かる、という計算になります。
 もちろん、銀行というのは、この利ざやで儲けるわけですから、双方の利率に差があるのは当然です。とはいえ、それを電車の中でまで宣伝する、というのはどうかと思いました。
 とにもかくにも、久々に銀行の利率というものを考える機会を得ました。そして、改めて「定期預金は年利5%」の時代からの移り変わりを感じさせられました。

2007年11月04日 00:13