2007年08月19日

ゲーセン今昔

 4歳と2歳の子供さんがいる大学の後輩とカルフールに行きました。数年前にフランス資本が撤退し、イオンに経営が移ってからは初めてのカルフールです。もっとも、目の前を通りかかることはよくあり、「経営が変わっても見た目は変わらないな」などと思っていました。
 ところが、後輩によると、移管前と後では大違いとのこと。その違いは「ゲームコーナー」にあるとの事でした。
 実際に一緒に入ってみると、確かにゲームコーナーは子供でいっぱい。その一方で、親御さんが奥にあるパチンコやスロットを同じメダルで遊んでいたりしていました。特に集客力のあるのは、簡単な幼児でもできるメダルゲームとの事でした。確かに、操作は一つのボタンを押すか叩くだけ、これなら幼稚園児にもできます。そして勝てばメダルがもらえるのですから、子供達にとっては二重の楽しみとなるわけです。

 駐車すると自動的にメダルがもらえ、それを使って子供達が遊ぶ。するとそれが楽しみになり、次からも同じ店に行く、という戦略なわけです。実際の効果は抜群で、明らかに店に来る人の数が増えたとの事でした。
 私も10年ほど前まではよくゲーセンに通っていました。しかし、子供はほとんどいませんでした。そしてスーパーにもゲームコーナーはあったと記憶していますが、これまた「片隅にゲーム機が何台か置いてある」という存在でしかありませんでした。それが、このような存在に変化していたとは夢にも思いませんでした。
 さすがは日本でもトップクラスのスーパーなだけあって、巧妙な事を思いつき、さらにはシステム化するものだと感心させられました。同時に、こうやって「勝ち組」がますます、他を引き離していくのだろうな、と思い、やや複雑な気分にもなりました。

2007年08月19日 23:28