2007年07月21日

ギザ十

 財布の中の小銭を確認していたら、「ギザ十」が出てきました。1950年代に発行された縁にギザギザがついている十円玉です。
 小学三年くらいの頃、なぜかこの「ギザ十」がクラスで流行した事がありました。その頃ですら「貴重品」だったわけですから、それから30年近く経った今ではさらに珍しい存在と言えるでしょう。
 その小学校の頃を思い出したりしながら製造年を確認したら、1953年との事でした。それから54年もの間、ずっと流通し続けているわけです。その間、どれだけの人が、どのような使い方をしたのだろうか、などと、ついつい考えてしまいました。
 珍しいとはいえ、流通量が多いので、収集品としての価値は全くないそうです。とはいえ、そのギザギザだけで、懐かしさをおぼえたり、その歴史に思いを馳せたりできたわけです。そう考えると、非常に価値の高い十円玉と言えるかも、などと思いました。

2007年07月21日 00:59