2007年07月20日

添加物が売りの飲料

 電車の中に「微糖缶コーヒー」の広告がありました。「微糖ながら美味さを出すため」という事で、原材料の紹介をしています。しかしながら、そこで売りになっているのは、「主役」のコーヒー豆ではありません。それどころか、水・牛乳・砂糖といった、「脇役」すら書かれていません。
 代わりに書かれているのは、「ラクトJ」「L-アラビノース」「中鎖脂肪酸」なるものでした。宣伝文によると、これが、微糖コーヒーの美味さを引き出すのだそうです。しかし、そのへんの食品工学(?)が分からない私が見る限り、それは化学の説明文にしか見えませんでした。
 かつては、食べ物に人工の物質を入れるというのは、負の印象しかありませんでした。それが今では、その物質が売りになっているわけです。意外なところで「時代の変化」というものを痛感させられました。

2007年07月20日 01:02