2007年06月16日

「優勝者」を失う

 職場で一挙に二人の退職者が出ました。十数人しかいない職場ですが、「二人まとめて」という事については、誰も驚きませんでした。なぜならば、その二人は社内の誰もが知る「不倫カップル」だったからです。
 職場で堂々とそんな事をしているくらいです。当然ながら仕事の能力についてもその精神状態同様でした。したがって、「辞める前にやらかしていた事の処理」は皆が心配していますが、「いなくなった後の損失」について困る人は誰もいませんでした。
 とはいえ、私もその不倫カップルの存在に恩恵(?)を受けた事はあります。それは半年ほど前、とある飲み会で「職場にいる変な人コンテスト」みたいな話題が出た時でした。「大遅刻して仕事もせずにIMを堂々とやる」だの「相手にされないにも関わらず、一回り下の社員にちょっかいを出す」だの「同僚の事をボロクソに書いたメールを上司に出す」などと言った、それぞれ強烈な人々が「出場」しました。しかしながら、その中で優勝(?)したのは、我が職場の「不倫カップル」でした。
 その会の参加者が、いずれも私にとって尊敬に値する人柄並びに観察眼の持ち主だっただけに、それを制した喜び(?)はひとしおでした。
 1年数ヶ月の短い付き合いでしたが、そこで優勝(?)させていただいた事の一点だけは、感謝しています。

2007年06月16日 01:12