2007年03月08日

懐かしの(?)味

 うどんを作りました。希釈式のつゆを使ったのですが、かけうどんにしたにも関わらず、何を寝ぼけたのか、「つけ」の希釈率でつゆを作ってしまいました。普段より黒いとは思いつつも、まあ、書いてある通りに薄めたのだから大丈夫だろう、間違って関東風のつゆでも買った(※私は関東生まれですが、うどんのつゆは関西風至上主義者です)のだろうか、などと思っていたのですからおめでたいものです。そして一口すすったところ、その濃さに驚きました。
 それでも「これが設定なのだろうから仕方ない」と思って食べているうちに、ある味を思い出しました。子供の頃、近所の蕎麦屋で出前を頼むと、関東風のつゆの上に、作ってから届くまでの間に、つゆが染みこんでうどんが褐色になっていました。その時の味とよく似ているのです。
 食べた後もおかしいと思って、再度つゆの入っている瓶を見直し、初めて、自分のおかした過ちに気づきました。我ながら情けない話です。
 それにしても、間違えて「つけ」の濃さにしたつゆと同じような味を記憶にしみつけた、かつて近所にあった蕎麦屋のつゆ、というのもなかなか凄いものだとあらためて思いました。

2007年03月08日 00:18