2007年03月06日

先入観と遠近感

 一年半ほど前に、飯田橋で大江戸線から総武線に乗り換えようとしたことがありました。そのあまりの距離の長さに、よほどの事がない限り、この乗り換えは二度と使うまい、と思ったほど歩きました。
 また、五年ほど前に、新宿NSビルから都庁前駅まで歩いて大江戸線に乗った事がありました。学生時代の就職活動でこのビルにはよく行ったのですが、その時は新宿駅から10分近く歩いたものでした。それに比べると、都庁前駅は近く、「便利になったものだ」と思った記憶がありました。

 そして今日、飯田橋の会社からNSビルに行く用事が生じました。天気も崩れがちという事もあり、新宿で外を歩くよりは、と思って大江戸線の飯田橋を利用することにしました。最初は「またあの道を延々と歩くのか・・・・」と思っていたのですが、いざ歩いたら、意外に短く感じました。一方、都庁前駅で降りてNSビルまで歩いたのですが、こちらはやけに長く感じました。
 どうやら、それぞれ「えらく歩いた記憶」「近くに駅ができ、かつてより便利になった記憶」が強すぎたようです。それゆえに、ともに、思ったのとちがう距離感が生じたのでしょう。先入観というのは面白いと思うと同時に、それに振り回されないようにせねば、と改めて思いました。

2007年03月06日 00:59