2007年01月18日

経験して初めて分かること

 電車の中でノートパソコンを広げている人を見た経験は少なからずありました。端から見ていて「なんか凄い」と「こんな所でも仕事とは大変だな」という思いが交錯していました。
 ところがそんな自分がいろいろあってノートを買い、仕事で持ち歩くような立場になりました。そして今日、「今日は仕事が遅かったが、せっかく帰りの電車で座れたし、ここで何か書くか、と思い、ノートを取り出しました。ところがいざ書こうとすると、端の席に座っているにも関わらず、隣の人との位置関係で手が思いように動かせません。したがって、初めてキーボードに触った頃の「右手人差し指一本打ち」で普段の数倍かけて文字を打つはめになりました。
 その窮屈さと打つ速度の遅さに困りながら、「通勤電車の中で仕事をしている人は、こんな厳しい環境の中で業務用の文章・データを打込んでいたんだ」という事に気づきました。そして、改めてかつて他人事のように見ていた彼らの根性と熱意に感心させられました。
 「両手を使ってキーボードを打てる」という普段は当然以前の問題だと思っていた事が、実は『できないとこんな不便なことはない』という事が理解できただけでもかなり貴重な経験ができたといえる「電車内の初体験」でした。

2007年01月18日 01:21