2006年12月26日

電車に野鳥

 津田沼始発の電車に座って出発を待っていました。すると、いきなり「ピーピー」というけたたましい鳴き声が響きました。声の方向を見ると、野鳥がいました。谷津干潟が近いこともあって津田沼駅前には野鳥が多いのですが、その中の一羽が紛れ込んだようでした。当然ながらこんな体験は初めてでしょう。隣の車両と行ったりきたりしながら、必死そうな鳴き声を挙げつつ、不可解な状況を打破しようとしていました。
 扉は開いているのですから、そこから出ればいいのに・・・、と端から見ている身としては思います。しかしもちろん、その鳥にそんな事は分かりません。もっとも、この鳥を哀れむことはできません。我々だって、結果的には簡単な出口があるような状況で、迷宮に紛れ込んでしまう、というのはよこうある話です。
 そのうち、鳴き声は聞こえなくなりました。無事外に出れたのか、ずっと向こうの車両に行ってしまったかはわかりません。いずれにせよ、その「すぐそばの出口に気づかない」という姿は、他人(鳥?)事には見えませんでした。

2006年12月26日 22:38