2006年10月29日

「リベンジ」の代償

 昭和30年代風味を売りにしている、「東京厨房」という店に昼食を食べに行く機会がありました。色々面白いメニューがあったのですが、他人のおごり、という事もあり、一番豪華な「東京厨房グリル」というのを頼もうとしました。ところが、注文の聞き間違いか、出てきたのは「グリル」でなくて「プレート」でした。「グリル」が量のある肉料理の盛り合わせであるのに対し、「プレート」は会席料理風で、小皿に各種の料理が乗っているという感じです。空腹だったから「グリル」を頼んだにも関わらず、少食向けの「プレート」が来た、という形になり、極めて不本意な結果になりました。
 ところが雪辱(?)の機会は意外にすぐにやっていきました。翌日もまたスポンサーのおごりで昼食だったのですが、気に入ったのか、また同じ店になったのです。そこで今度は間違いなく「グリル」のほうを頼み、二日越しの悲願達成に満足することができました。
 それは良かったのですが、困った副作用がありました。他の人たちは無難にハンバーグやカツを頼んでいる中、一人で二日続けて「オリジナルブランド」を注文したため、すっかり「あいつは奇妙なメニューを頼む性癖のある奴だ」と思われてしまったのです。おかげで、今後、同じメンツで食事に行った場合は、常に非凡なメニューを頼まねばならなくなった、という雰囲気が場に漂ってしまっていました。

2006年10月29日 23:52