2006年10月18日

「いじめ事件報道」の「抗議電話」

 福岡の「いじめ自殺事件」は、教師が関わったという情報が流れた事により、報道が盛り上がっています。そして、報道の一覧を見ると、半分くらいの記事に「教育委員会に『抗議の電話』が殺到している」などという「国民の怒りぶり」が書かれています。中には、そのような電話の内容までわざわざ紹介している記事があります。

 ところで、その「教育委員への電話」というのは、どういうものなのでしょうか。かけている連中は自分たちが正義だと思いこんでいます。そして、抵抗できない事を承知の上で町教育委員会の事務員に電話をかけ、「報道された教師を厳しく処分せよ」などと言っているわけです。
 つまり、このような電話をかけている輩は、自分が正しいと思って、抵抗できない相手に言葉の暴力をふるっているわけです。これって、直接か電話越しかの違いがあるだけで「いじめ」の構造と全く同じです。
 そして、このような、いい年こいても「いじめ」を続けている輩の非常識な行為を、何か立派な事であるかのようにマスコミは報じているわけです。こんな報道が存在し続ける間は、「いじめ」がなくなる可能性はゼロでしょうね。

2006年10月18日 01:46