2006年09月19日

戸袋の進歩

[ 交通 ]

 電車の扉の近くに立っていました。窓ガラスに張られている広告を見たら、ふと奇妙な事に気づきました。かつては、電車の扉には「戸袋に指を引き込まれないよう気をつけてください」と言って、指に包帯を巻いた子供の泣き顔などが描かれたシールが貼られていたものでした。しかし、今ではそれらしき掲示がありません。
 ちょっと気になったので、戸袋に触ってみました。すると、同じゴムでもかなり硬質なものになっていました。かつてはちょっと押せば指が入ったものですが、相当力を入れてもほとんど動きません。なるほど、これなら注意書きも必要ないと納得しました。おそらく、この「硬質ゴムを戸袋に使う」を実現させるまでには、少なからぬ試行錯誤があったのでしょう。目立たないところでの技術の進歩、というものを感じさせられました。

2006年09月19日 23:29