2006年07月26日

「かき」と「かけ」

 以前から「かき揚げ」があまり好きではありません。天ぷら自体は好きなのですが、中の具が苦手でもないのに、なぜか食欲がわきません。自分でも不思議に思って苦手になった原因を思い出そうとしたところ、20年ほど前の一つの体験にたどりつきました。
 当時、高校生だった私は、日曜に模試などを受けたときの昼休みに立ち食いうどんに行くのを楽しみにしていました。当時は一番安いところで、かけうどん一杯が150円でした。それだけで昼食をすませられる、という事がなんかえらく得したような気分になったものでした。

 そんなある日、初めていく立ち食いそば屋で昼食に入りました。いつも通り「かけうどん」と言ったのですが、店員の言った請求額は300円を越える額。「品書きを見間違えたか?」と不思議に思っていると、出てきたうどんにの上には「かき揚げ」が乗っていました。店員が「かけうどん」を「かき揚げうどん(かきうどん?)」と聞き間違えたのでしょうか。
 予算を上回る「高額請求」に、頼みもしない具、そしてそのおかげで油っこくなってしまったつゆと、その短い食事の時間は辛いものがありました。
 振り返ってみると、どうもそれ以来「かき揚げ」が苦手になったようです。子供の頃の嫌な体験というのは妙な形で残るものだと思いました。

2006年07月26日 23:34