2006年04月22日

伝わらない報告

 WindowsXPの機能に「ソフトウェアのエラーをMicrosoftに報告する」というのがあります。何年か前に初めてXPを使ってアプリがフリーズした時にこの機能が出た時は、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という文章が出た事もあり、「Microsoftも感じが良くなったものだ」と好感を持ったものでした。
 しかし、しばらくすると、ちょっとしたアプリのフリーズですぐこの表示が出る、という事に気づきました。さらに、連鎖反応で複数のアプリがフリーズした時に仕方なく電源を落とすと、再度立ち上げた時に、この表示が何回も連続して表示される、という極めて迷惑な事にも気づきました。考えてみれば、あんなに大きな企業ですから、エラーを「報告」をしたところで、解決法などを返信してくれるわけでもありません。Microsoftにとっては便利な情報収集手段なのかもしれませんが、こちらにとっては意味のない機能である、という事に気づきました。

 その後、幸運にもXPでアプリが固まるという事がなかったためにしばらくこの機能の事は忘れていました。先日、職場の新たなパソコンを使っていたら、久々にあの「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」が出てしまいました。XPが出てから何年かたっていますが、まだこの機能は「改善」されていないのだな、と思いました。もっとも、それが迷惑である事を先方に伝えるすべはないのですが・・・。
 ちなみに、この迷惑な機能は、「マイコンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選び、そこから「詳細設定」を選ぶと右下に出る「エラー報告」という所を押すと、解除画面が出てきます。先述したように、報告したからと言って、何もいいことはないので、邪魔だなと思っている人は、ここから解除したほうがいいかもしれません。

2006年04月22日 23:42