2006年03月31日

最後だけれど普通の日

 今日を限りに、今の職場を辞めることになりました。とはいえ、朝、いつも通り出勤し、いつも通りパソコンの電源を入れて普通に仕事を開始します。年度末ということもあって、異動がらみの仕事や、突発的な仕事がどんどん入り、かなりバタバタした一日です。気がついたら昼休みになり、午後も同様にバタバタと仕事をこなします。そのうち、後任の人が来たので、とりあえず引き継ぎ用のマニュアルを渡し、読んでもらった後に業務の説明をしました。
 夕方になって、取引先の方などに挨拶。しかし、感傷に浸る間もなく再び仕事、そのうち、仕事終了時刻が近づいたので、慌てて各部署に退任の挨拶をします。この中には、今日を最後に二度と会わない人もいるのだろうな、などと思いました。しかし、挨拶をしたにも関わらず、仕事のほうは片付きません。

 まあ、やり続けるときりがないので、ある程度めどがついた所で引き上げる事にしました。「最終日」らしきこともしましたが、9割がたは普段と同じ一日。そしていつも通り、元上司と上司と三人で駅まで行き、駅で別れる元上司と挨拶。そして上司と駅構内の店でちょっと話し、最後に挨拶をして別れました。
 意外なほどに普通の一日を過ごし、14年間勤めた仕事が終わりました。帰りの電車に一人になった時も、特に感慨みたいなものはなありません。新聞を読んだり、三日後から始まる新たな仕事に思いを馳せたりしていました。
 最後の日に感慨がないというのは、やはり好ましい事ではないのでしょう。そういう意味では残念ですが、14年を振り返れば、いい思い出も多々ありました。また、いい人と知り合うこともできました。嫁さんと出会うことができたのも仕事がきっかけでした。そういう意味では、この職場にいることができた事には感謝しています。

2006年03月31日 23:57