2006年03月20日

不便にするだけの工事

 しばらく前ですが、幕張本郷駅で「みどりの窓口」を移設する、という工事が行われました。これまでは、改札があって、その隣の壁に時刻表が貼ってあり、その隣に自動券売機が、そしてその隣に窓口がありました。
 それを、時刻表の貼ってある場所と窓口を入れ替えたのです。その結果、改札の所の駅員詰所と窓口が一体化しました。
 しかし、この工事は利用者にとっては単なる改悪です。日中は10分に1本程度の本数になる幕張本郷駅では、この改札脇の時刻表は重要でした。客はそれと時計を見比べて、すぐに改札を通るか、構内のコンビニなどに寄るかを決めていました。ところが、時刻表の場所が改札からかなり離れたため、この照合が非常にやりにくくなったのです。客からの抗議があったのか、工事の後1ヶ月ほどで、改札脇に紙に印刷した時刻表が貼られていました。
 一方、改札と窓口を一体化した件ですが、これも、利用者にはなんら役に立っていません。先日、使い終えたSUICAを清算しようと窓口にいったら接客中でした。そこですぐ脇の改札で時刻表を読んでいた駅員氏にお願いしたところ、「窓口に行ってくれ」とのこと。別につながったのは内部だけの話で、客相手には以前と変わらずに厳然と分離されているようです。
 JR的には、何らかの経費削減効果があるのかもしれません。しかし、客にとって「時刻表が見づらくなった」以外には何の意味もない工事でした。

2006年03月20日 23:57