2006年02月04日

必要性が不明な注釈

 新聞を読んでいたら、HDDつきDVD録画機の新製品紹介が載っていました。そこにHDDの容量についての説明があるのですが、そこには「250ギガ(ギガは10億)バイト」という表記になっていました。
 ほんの7文字とはいえ、この注釈の存在意義がどこにあるのか、ちょっと気になりました。普通に録画機を買う人にとっては、ギガの単位換算などどうでもいい事です。必要なのは、最高画質および最低画質で何時間録画できるかという情報でしょう。しかし、ギガだのバイトだのという概念は、普通はよく分かりません。「1バイトあたりの可能録画時間は○秒だから、その250×10億なら※時間録画できるな」などと理解できる人は専門家以外にはいないでしょう。また、そんな計算ができる人なら、「ギガ」に関する注釈など当然過ぎて必要ありません。
 さらに言うと、このテの単位は「1,000」ではなくて「1,024」で繰り上がるので、実はこの「1ギガ=10億」というのは正確ではありません。Googleで計算してみたところ、約10億7千3百万バイトだそうで、その差は約70メガバイトになります。もちろん、録画時間においての70MBなど誤差の範囲なので問題はないのですが、わざわざ注釈をつけるなら、「約10億」のほうが適切なわけです。
 まあ、別にその注釈があって困る人はいないので、別にかまわないのですが、ちょっと不思議な表記でした。

2006年02月04日 21:20