2006年01月28日

安土大坂時代

 近くを歩いている子供たちが、「安土桃山時代の次は江戸時代」などと話していました。おそらく、社会科で習ったばかりなのでしょう。聞いていて、自分が最初に日本史を勉強した頃の事などを思い出したのですが、そのうちふと、「安土桃山時代」という名前が気になりだしました。
 この時代は織田信長と豊臣秀吉の時代です。そして「安土」といえば織田信長の城があった所です。では、豊臣秀吉の城は「桃山」なのでしょうか。確かに晩年はそこにいたようですが、一般的には豊臣秀吉といえば大坂城です。にも関わらず、なぜ「安土桃山時代」になってしまったのでしょうか。ちなみに、ウィキペディアにも、「大坂時代」と言う方が正確であるという歴史解釈も登場しつつあるという意見が掲載されていました。
 理由を考えていて思い至ったのはその語感でした。「安土大坂時代」だと、その言葉を聞いた人が「『大阪』によく分からない接頭語がついている。要は大坂時代なのだろう」と思ってしまう可能性があります。それを恐れた歴史学者が有名な大坂城でなく、あえて桃山城を選んだのではないか、などという仮説を立ててみました。まあ、こんなの検証のしようがないですが・・・。

2006年01月28日 23:10