2006年01月19日

反対と死体

 境保護団体グリーンピースの活動家らは18日、日本の調査捕鯨に反対し、在独日本国大使館前にクジラの死がいを持ち込んだそうです。
 私は捕鯨問題についてはあまり関心がなく、したがって知識もありません。しかし、この行為というのは、「日本に対して」というより「クジラに対して」という観点でいかがなものかと思いました。というのも、「抗議」と「大使館の前に死体を晒す」というのがどうも結びつかないのです。たとえば、イラクで大量殺戮を行っている国に抗議するために、その国の大使館の前に行き倒れたイラク人の死体を置くような事をする人はいないでしょう。もちろん、動物と人間を一緒にするわけにはいきません。とはいえ、クジラにだってある程度の尊厳を認めてやってもいいと思います。
 だいたい、こんな事をして、「そうか、大使館前にクジラの死体を晒されたのか。よし、これまでは捕鯨に賛成だったが、これからは反対しよう」と思う人などいるのでしょうか。
 グリーンピースのサイトにある反捕鯨の考え方は、読んで納得できるものでした。しかし、そのドイツでの行動は納得しがたいものがあります。まあ、大きい組織なのですから、いろいろな言動の人がいるのは仕方ないのでしょうが。

2006年01月19日 22:48