2006年01月18日

添付ファイルと司法権

 隣の部署の人に、メールの添付ファイルが開けないから何とかしてくれ、と言われました。メールを見ると、一太郎形式の文書データでした。うちの職場に一太郎はないのですが、Wordのオプションに「一太郎ファイル読み取り機能」があるので、それを追加インストールしてファイルを開きました。
 開いたところ、そこにあるのは、文字だけで構成された文書データでした。ワープロとしての機能を使っているのは見出しの部分を斜体にしている、というだけです。あと、行数と字数を設定した形跡もありますが、余白を調整していないため、むしろ文字間が不自然に開いて見づらくなっています。
 つまるところ、テキスト形式で十分すぎるどころか、むしろそちらのほうが見やすいデータなのです。そんなものを、こちらに一太郎があるかも確認せずにいきなり送りつけるのですから、驚くよりありません。
 そこで、メールを貰った人には「次からやめてくれるように返信してくれ」とはいいました。ところが、普段なら快く了承してくれるところを、今回に限っては困惑気味です。尋ねてみたところ、差出人は三宅坂にある某司法機関だとのことでした。なるほど、文句が言いにくいわけです。逆に言えば、メール送付先がみなそのように思うからこそ、この機関の人は、ただのテキストデータを先方の承諾なしに一太郎ファイルで送りつける、という行為を堂々とやり続ける事ができるのかも、と思いました。

2006年01月18日 23:18