2005年12月16日

恐竜

 マイクロソフトが、Officeのバージョンアップをうながす広告を大々的に打っています。登場するのは「恐竜のかぶりものをした会社員」で、どうやら、「一時代前のバージョンを使っている人々は恐竜のように時代に取り残されている」という事を意味しているようです。そして、彼らは、最新版のOfficeを使っていれば生じなかったはずの問題に悩み苦しみます。いつも通り、「電車一編成貸し切り広告」もやっており、その車両に乗り合わせた時は、車内一面「恐竜のかぶりもの」で、かなり驚かされました。
 たかだか1~2回ほどバージョンアップしないだけで、利用者を恐竜呼ばわりするというのもなんだと思います。しかしそれ以上に「恐竜」という生物をマイクロソフトが使う、というのに興味がありました。進化するたびに巨大化していく恐竜が、版を重ねるごとに機能を巨大化させる、Officeを初めとする一部のマイクロソフト製品と重なって見えたからです。そのいろいろな面で巨大化しているさまを見ると、「恐竜」なのは、利用者よりもむしろ製作側なのでは、と思えてきます。

2005年12月16日 22:53