2005年09月02日

25年目の真実

[ 漫画 ]

 ある事情により、「一寸は何cmか」を調べる必要が生じました。すると、同じ「一寸」でも建築用の「曲尺」だと3.03cmで、和裁用の「鯨尺」では3.78cmだという事を知りました。同じ単位名で実際に長さが違うとかなり不便だと思うのですが、当時の人にはそれが自然だったのでしょうか。
 そんな事を考えているうちに、子供の頃になぜか1冊だけ家にあった「サザエさん」4巻を思い出しました。時代は敗戦後間もない頃で、サザエさんはモンペをはき、隣の人が「奥さん、配給」と言いながらやってくるような生活です。ある日、サザエさんが縫い物の内職をしようとするのですが、そこでその「くじら」という言葉が出てきます。最後にサザエさんが「1米(メートル)は○尺よね」と言い、それが見当外れな数字だったらしく、お客さんが逃げていく、というオチでした。この意味がよくわからず、「くじら」とはメートル法の事か?などと想像していました。
 今日、「鯨尺」という言葉を見た時、その事を思い出し、そして初めてその4コマの意味が分かりました。意外なきっかけで思わぬ謎が解けるものだと我ながら感心してしまいました。

2005年09月02日 23:34