2005年07月02日

予想外のヒットゆえの悲劇

[ 漫画 ]

 少年マガジンのギャグ漫画「魁!クロマティ高校」を映画化したところ、興行前に題名のネタとなった、元読売球団のクロマティ氏から上映中止を求める仮処分を申請したとの事です。作者の野中英次氏は、それまでどちらかと言うとマイナーな人でした。そういう事もあり、気軽に氏の名前を使ったのでは、と思われます。まさがそれが映画化されるほどの大ヒットとなり、海の向こうのクロマティ氏に文句をつけられるとは、連載開始時には夢にも思わなかったでしょう。クロマティ氏としてもいろいろ思うところがあるのでしょうが、このようなマイナーネタが好きな者としてはちょっと寂しいものがあります。
 かつて、筋肉少女帯がインディーズ時代に「高木ブー伝説」という曲を出し、それがヘタに有名になったため、似たような騒ぎになった事がありました。その時は、結局高木ブーさんが「若い人が頑張っているんだし、まあ、いいじゃないか」と言って解決。さらにわざわざライブに来て、曲が始まる時に挨拶をしてくれたそうです。
 今回の件も、そのような形での円満解決がなされればいいと思うのですが・・・。
 ちなみに、半月ほど前、日テレ系のCSの「G+」を見ていたら、読売球団の名場面集(?)をやっていました。その中に、20年ほど前の熊本で、クロマティ選手(当時)が相手投手を殴打する場面をやっていました。今回の提訴の理由にはクロマティ氏が「地域活動も含めて青少年の健全な育成に尽力しているのに、不良学校の名前に使われた」という怒りもあるそうです。ならば、こちらの映像についても何らかの措置を取ったほうがいいのでは、などとも思いました。

2005年07月02日 23:32