2005年03月23日

誰に向けての宣伝?

[ 交通 ]

 津田沼駅に、湘南新宿ラインの宣伝ポスターが二枚並んで貼られていました。「新宿と横浜が最短28分」みたいな宣伝文が書かれ、その利便性を強調しています。
 確かに便利だとは思います。しかし、津田沼駅の利用者にとっては、まったくもって関係がありません。横浜方面・新宿方面・大宮方面のいずれに行く場合も湘南新宿ラインを使う事はまずありません。にもかかわらず、わざわざ広告二つ分の場所を使って宣伝しているのだから、奇妙なものです。
 ちなみに、新宿-横浜は32.6kmで湘南新宿ラインの特別快速で28分、対して新宿-津田沼は33.9kmで最速でも42分と、大きな差があります。ちなみにこの「最速」のためには2回の乗り換えが必要。よほど接続がよくなければ42分では行けません。加えて言うと、1日1回走る、500円の直通列車「ホームライナー」を使っても、新宿-津田沼は40分かかります。
 そのような事実を踏まえて考えると、「横浜からも埼玉からも新宿に行くのは便利で早くなった。それに対し、お前らの所は20年以上同じ運転形態で、新宿までかっかる時間も昔と変わらない」と宣伝(?)したくてあのポスターを貼っているのでは、とまで思えてきます。
 いずれにせよ、ここまで「見ても誰も利用する人はいない広告」はかなり珍しいでしょう。

2005年03月23日 23:56