2009年07月11日

豪華ベンチ

 しばらく前から、幕張本郷駅改札脇に、「特急電車の椅子」が設置されています。椅子の上には、赤とクリームという「国鉄色」の枠に入った行先表字幕まであります。
 その脇には旅行のパンフが置いてあるので、観光の販促で置かれているようです。「出かける前に、特急電車の乗り心地を体験」という意図なのでしょうか。いずれにせよ、改札脇に置かれている椅子と方向幕は、不思議な雰囲気を醸し出しています。

 これまでは、帰りがけに眺めながら「意図は分かるが、試しに座る人はやはりいないな」などと思っているだけでした。
 ところが、今朝、駅に着いたら、次の発車まで、5分以上の待ち時間がありました。その時、ちょうど毎夕見ている、椅子が目に入りました。どうせ待つなら、立ったりホームのプラスチック製の椅子に座るよりは、こちらに座る方がいいに決まっています。
 さらに、寝起きでやや頭がボウッとしており、「照れる心」がやや麻痺していたのも後押ししたのかもしれません。というわけで、座ってみた特急の椅子は、なかなかの座り心地でした。
 通りかかる人はかなり奇妙に見えたかもしれませんが、幸い、知り合いに会う可能性はありません。というわけで、5分弱の間、かなり豪華な「ベンチ」に座って電車を待ちました。
 一度経験すると、「怖い物なし」みたいな心境になります。というわけで今後も、駅の待ち時間が長いときは利用することになりそうです。

2009年07月11日 23:50