2009年06月05日

冤罪事件の謎

 17年間刑務所に入れられていた人が冤罪であった事が釈明し、釈放された、という事件がありました。
 当時、有罪判決を導き出した理由の一つに「容疑者の自白」がありました。その後、一転してこの冤罪被害者の方は「自白」内容を否定したにも関わらず、最終的に無期懲役の判決が下り、17年間も不当な扱いを受けていたわけです。
 そして、その「自白」は、密室における取調官の強要によって「創作」された事も明らかになっています。

 このような事件は後を絶ちません、筆者が子供の頃、「免田事件」「財田川事件」など、同様の方法で強要された「自白」によって、無罪の人が死刑判決を受ける、という事がありました。
 そのような歴史があるにも関わらず、相も変わらぬ「密室での脅迫的取調」により、冤罪を作り続けているわけです。
 裏金問題もそうですが、なぜ、異常であることが明白であるのに、このような事が続けられているのか、不思議でなりません。

2009年06月05日 23:58