2008年08月22日

酒の勢いで・・・

 痴漢などの犯罪で捕まった人がよく、「酒の勢いで魔が差した」みたいな事を言います。
 私も、たまに酒の勢いに乗ることはあります。しかしながら、その「勢い」で痴漢行為を働いた事はもちろん、やろうと思ったこともありません。ちなみに、先日あった飲み会では、職場の人と筋肉少女帯の話で盛り上がり、酒の勢いで、「マタンゴ」を赤ペラで熱唱しました。
 もちろん、普段から顕在的に「人前で『マタンゴ』を歌いたい」と思っていたわけではありません。ただ、最近ではほとんどファン活動をしていないとはいえ、かつてはライブにも行っていたほど愛聴していました。ファン同士でカラオケに行って、大盛り上がりした事もあります。そういうわけで、久々に筋肉少女帯の話ができた事に、酒の勢いが加わって、そのような行動に及んだのでしょう。

 他にも、これまで「酒の勢い」でやった事を振り返っても、普段や過去の自分の蓄積に基づいた行動ばかりです。つまるところ、「酒の勢い」は、本来の自分がやらない事をさせるわけでなく、自分の中で普段は目立たないものを顕在化させたわけです。
 これを一般化すると、酒の勢いで痴漢をする人も、顕在化されない部分で「痴漢行為をしたい」という願望を、普段から持っているゆえに実行してしまった、と考えられます。
 したがって、そのような願望を少しでも持っている人は、普段から「酒を飲んでも絶対に痴漢行為の衝動だけは抑える」と自己暗示をかけておけば、犯罪者にならずにすむのでは、などと、自分の「酒の勢い」を振り返りながら思ったりしました。

2008年08月22日 00:46