2008年04月27日

唐川投手、鮮烈デビューを飾る

 福岡で行われた福岡-千葉は大場投手と唐川投手が先発。二軍で防御率1点台の好投をしていた唐川投手は、プロ初登板初先発となりました。
 一方、前回無四球完封を喫した大場投手に対し、今日は早川選手が二番に復帰。また、八番は今江選手で九番に角中選手、という布陣になりました。
 その唐川投手の立ち上がりですが、川崎選手・仲澤選手を連続三振に。続く柴原選手に安打されますが、松中選手を三振と、「全日本クラス」二人を含む、3三振という内容で初回を終えます。
 さらに、続く2回も先頭の小久保選手に安打されますが、盗塁失敗もあって三人で抑えます。

 一方、打線は3回まで、四球での走者は出すものの、無安打に抑えられます。しかし4回、ここも簡単に二死を取られますが、続くオーティズ選手が左翼線を抜いてチーム初安打が二塁打に。すると、続く橋本選手が右中間を抜く適時二塁打を放ち、先制をすると同時に、対大場投手の連続無得点を12イニングで止めました。
 さらに、続く4回は、1死から西岡選手と早川選手が連打して1・2塁に。続く福浦選手の当たりは、浅めで左翼よりの中飛でしたが、西岡選手が判断良くタッチアップで三塁に。すると、次のズレータ選手の打席で暴投があり、千葉が追加点を挙げます。
 一方、唐川投手は、高卒新人と思えない安定した投球を見せ、福岡打線を抑えます。3回から5回までを連続三者凡退に打ち取りました。中には、習得中のフォークを試すような場面もありました。
 そして打線は7回、1死から西岡選手が二塁打を放ちます。続く早川選手の当たりは平凡な遊ゴロかと思われましたが、二塁走者の西岡選手の動きを川崎選手が見てしまいます。そのわずかの遅れが大きく、早川選手が俊足を飛ばし、内野安打となりました。
 ここで二番手として小椋投手が登板。しかし、福浦選手のポテン安打で満塁となり、さらにズレータ選手に押し出しで追加点を挙げます。続く大松選手の当たりも打ち取られた感じでしたが、高いバウンドで一塁手の頭を越え、2点適時打となります。
 唐川投手は7回、先頭打者相手にプロ初の四球を出します。しかし、ここも松中選手以下を抑えます。結局、この回で降板しますが、92球投げて3安打1四球。三塁すら踏ませないという好投を見せました。
 8回はシコースキー投手が抑え、二試合連続完封負け中の福岡は、27イニング連続無得点となってしまいます。そして、9回はズレータ選手の適時二塁打でダメ押し。その裏、根本投手に対し、先頭の川崎選手が安打し、2死三塁から松中選手に適時打が出て、福岡が久々に得点を挙げます。
 しかしながら、大勢には影響なく、千葉が6対1で勝って今季初の五連勝を達成しています。唐川投手は球団史上初となる、高卒新人初登板初勝利となりました。終了後、唐川投手の隣に立ったバレンタイン監督は、スタンドからわき起こる「唐川コール」にあわせ、ファンと同じように手を動かしていました。観客数は3万2千7百人ほどでした。

 仙台で行われた東北-北海道はドミンゴ投手と藤井投手が先発。ドミンゴ投手は4回まで無走者、対する藤井投手は走者は出すものの最後は抑える、と内容は異なるものの、序盤は0対0となります。
 しかし5回裏、1死1・3塁からフェルナンデス選手の犠飛で東北が先制すると、さらに山下選手・中島選手の連続適時二塁打でこの回計4点を挙げます。
 援護を貰った後もドミンゴ投手の好投は続き、北海道打線を抑えます。結局、9回を2安打2四死球で5年ぶりの完封で、今季初勝利。4対0で勝った東北が、本拠地での成績を12勝1敗としています。観客数は1万6千8百人ほどでした。

 所沢で行われた埼玉-合併球団は西口投手と金子投手が先発。4点を追う合併球団が8回にローズ選手の9号3ランなどで逆転しますが、その裏、中島選手が加藤投手から5号3ランを放ち、埼玉が逆転。9回はグラマン投手が抑え、埼玉が10対8で勝っています。観客数は2万1百人ほどでした。

 甲子園で行われたタイガース-読売は岩田投手と上原投手が先発。1点を追うタイガースは3回、赤星選手の二塁打の後に平野選手の適時打で追いつくと、新井選手の適時打で勝ち越し、さらに犠飛で1点を加えます。
 さらに、1点差に迫られた5回裏には、1死1・3塁から葛城選手が2点適時打を放って突き放します。
 一方、岩田投手は6安打1四球で読売打線を2点に抑え、プロ初完投を達成。6対2でタイガースが勝っています。観客数は4万3千5百人ほどでした。

 神宮で行われた東京-ドラゴンズは村中投手と小笠原投手が先発。ともに3回まで先頭打者が安打しながら得点できない、という展開でしたが、4回に和田選手の5号ソロでドラゴンズが先制します。
 スワローズはその後も好機を作りますが、なかなか得点に至りません。7回にも1死1・3塁の好機を作りますが、打率リーグ1位の田中選手、さらにはリーグ3位の青木選手が倒れ、ここも得点できません。
 そして昨日逆転された8回を二人で抑えた後、9回は岩瀬投手が三人で抑え、試合終了。ドラゴンズが1対0で勝っています。観客数は1万4千人ほどでした。

 横浜で行われた横浜-広島は三浦投手と高橋投手が先発。投手戦となり、0対0のまま迎えた7回表、それまで1安打だった広島が、失策と安打で無死1・2塁に。ここで前田智選手の犠打空振りにストライクが宣告されると、ブラウン監督が猛抗議して、セリーグ新記録となる6度目の退場となります。
 その後、シーボル選手の適時打で広島が先制し、続く8回には緒方選手の適時打で追加点。その裏、横浜も1点を返しますが、最後は横山投手が抑え、2対1で広島が勝っています。観客数は1万4千4百人ほどでした。

2008年04月27日 00:12