2007年03月03日

意外なところで分かる真価

 先日、中華街のお土産にチャーシューをもらいました。とりあえず冷蔵庫に入れ、翌日に切ってラーメンに乗せ、「これぞ本場のチャーシューメン」などと期待して食べたのですが、とりたて印象に残るような味ではありませんでした。
 さらに数日後、夕食のおかずにと切って食べたのですが、やはり前回同様の感想しかありませんでした。結局、全部食べきれず、残った分は翌日の弁当のおかずにしました。
 これまでの経緯があるので、特に期待せずに弁当を食べたのですが、一口食べてその美味さに驚きました。肉と脂の部分の比率が絶品で、しつこくなく、口の中でとけるような感じなのです。弁当箱の中にあった間に、適度に温まり、食べるのに最適の状態になったようです。
 考えてみれば、基本的に温めて食べる肉なのに、冷蔵庫から出してすぐ食べて、本当の味が出るわけがありません。「残った物を弁当に入れる」という事を思いつかなければ、一生、この「真の姿」を知ることがなかったわけです。
 これを運がいい、というのか、単に最初が考えなしすぎただけだったのかは自分でも何とも言えません。それにしても、チャーシューに限った事ではありませんが、一度や二度の判断ではなかなか本当の事はわからないものです。

2007年03月03日 00:38