2007年02月17日

ないほうがいい能力

 知人に、嘘をつく能力がずば抜けている人がいます。ちょっと困ったり、都合が悪くなったら、即座にその場をごまかす嘘が出てきます。その頭の回転の速さと口のうまさには、脱帽させられます。決して見習いたくはないですが。
 ただ、この優れた能力を使っていくらその場をごまかせても、時間がたてばそれはバレます。そうすると、残るのは「嘘をついた」という事実、さらには「あの人間は信用できない」という評判です。そうなると、せっかくの(?)嘘をつく技術も無意味です。どんなにうまい事を言っても、「あいつの言うことだから信用できない」で終わってしまいます。
 結果として、その頭の回転の速さが自らに災いしているわけです。その、信頼を失いながらも嘘をつき続ける姿を見ていると、「人間、少々不器用でも正直に生きた方が、結局は得するものだよな・・・」と思いました。

2007年02月17日 00:44