2006年11月26日

知らない世界

 帯状疱疹の治癒状況を確認するために病院に行きました。ところが、インフルエンザの予防接種などもあり、病院は超満員です。
 そこで、備え付けの雑誌を読んでいたのですが、なかなか時間がきません。そのうち、これまで読んだ事のなかった、ややアングラな週刊誌の「暴力団の動向記事」なども読んでしまいました。
 「もう、病院の待合室で広げることができる記事は読み終えたか」と思いながら雑誌をめくっていたら、やけに小さい文字がぎっしり埋まっている広告欄に気づきました。読んでみると、パチンコ攻略情報販売の宣伝でした。ライター氏がパチンコ屋に数日間通って調子のいい人をチェックしていたら、65歳の主婦が勝ち続けているのに気づいた。話を聞いてみたら、広告主の攻略情報を購入しており、毎日勝ちっ放し。それを聞いてライター氏も購入して試して見たら、自分も勝ちまくれるようになった」という内容です。
 パチンコはやらないので、その「必勝法」とやらには興味はありませんでした。しかし、あまりに設定に無理があり、それには苦笑させられました。

 妙なところで楽しめたので、さらにめくってみたら、また同じ機種を対象にした「攻略法の広告」がありました。今度は「65歳主婦」の代わりに「大学中退してパチプロになった人」が出ていましたが、内容は全く同じです。それどころか、記事のレイアウトから字の大きさ・一行あたりの文字数までほぼ同じでした。さらにめくり進めたところ、今度は攻略本の宣伝が。しかしこれまた「本」と「攻略情報」の違いはあれど、構成などは全く同じです。
 パチンコ攻略産業の世界に「広告はこのレイアウトで行わねばならない」という掟があるとは思えません。そうなると、この広告は三つとも同じ所が作っているとしか考えられません。端から見れば、同じ雑誌に同じ外見・内容の「パチンコ攻略法広告」が載っていれば、読む方は疑うと思うのですが・・・。しかしながら、広告を出し続けるという事はそれで儲かっているのでしょう。不思議なものです。
 散々待たされて貴重な休日の1割近くを費やしてしまったのは不本意でしたが、ちょっとした「奇妙な経験」ができたので、良しとしようと思いました。

2006年11月26日 21:13