2006年04月17日

乱歩の象徴?

 先週、ちょっと池袋で仕事をする機会がありました。池袋駅から歩いて10分弱のところにあるのですが、駅からそこまでの間の道のいたるところに「池袋乱歩通り商店街」というのぼりが出ており、レトロ風に書かれた文字の脇にはシルクハットをかぶった男の影絵が描かれていました。
 ちなみに、なぜ「乱歩通り」になったかというと、どうやら江戸川乱歩が最後に住んだ家がこの商店街の近辺にある事にちなんでいるようです。
 シルクハットの男は「怪人二十面相」かと思われます。もっとも、映像で二十面相シリーズを見たことがない私にとって、その影絵から連想したのは、パロディキャラである「名探偵カゲマン」に出てきた「怪人十九面相」でしたが・・・。
 とはいえ、私もシルクハットを見ただけで「乱歩だから二十面相」とすぐに想像できました。私が子供の頃に読んだポプラ社の「少年探偵シリーズ」では、確か「シルクハットを被った二十面相」という描写は記憶にないのですが、それだけ映像版から世間に流布した印象が強い、というところでしょうか。
 ちなみに、私が読んだ本に出てくる二十面相は、前半は常に「宇宙怪人」だの「青銅の魔人」だのといった着ぐるみをきており、終盤ほぼ全作で明智小五郎に化けて本物とはちあわせる、というのの繰り返しでした。したがって、私の記憶にある二十面相には、帽子も含め、定まった印象はまったくもって存在しません。

2006年04月17日 23:32