2006年01月02日

実行されるわけのない講義

 小学校の頃、学校に警察官(だったと思うが定かではない)が来て、「自転車で道路を走る時のルール」を教えた事がありました。交差点の横断歩道を渡る時の決まりなどを教えてくれるのですが、その中に「右折・左折の時に手で合図をする」というのがありました。私の記憶ですと、右折する時は右腕を真っ直ぐ伸ばし、左折する時は右腕を肘のところで上に向けて曲げる、というものでした。
 もちろん、講義中はうなずいて聞いていましたが、その後、それを実行した人は私の知る限り皆無でした。また、街中でそのような事をやっている自転車乗りを見たのも、その前も後も一度もありません。
 今ふりかえってみると、一体なぜこんな事を教えたのだろうと気になります。まさか、「世の中には建前と現実があり、規則として覚えるものでも、実際にやるかどうかは周りを見て判断しろ」事を教えたかったのでしょうか。実際、警察の中ではそのような行為が多々あるそうですし・・・。
 ところで最近、路上で自転車とすれ違ったり追い抜かれたりする時、ベルを鳴らさない人が多いのが非常に気になります。私が自転車の乗り方を覚えた時は、親とかに常識として教わったものですが、最近はそういう習慣はないのでしょうか。それとも、「手信号」同様に、教わりはしたけど実行しなくていいもの、と認識されているのでしょうか。いずれにせよ、困ったものです。

2006年01月02日 23:39