2004年12月04日

不安な時間

 近視のみならず強度な乱視でもあるので、眼鏡を外すと、とんでもない世界が眼前に広がります。したがって、日常生活で家の外で長時間眼鏡を外す事は原則としてありません。
 数少ない例外は、床屋にいる時です。当然ながら、眼鏡を外さざるをえなく、その間、目の前の鏡には、目鼻の区別もつかない、自分の像がうつります。もちろん、現在の髪型がどうなっているかなども全然わかりません。
 もちろん、上手い理容師がついた場合は、見えなくても安心して任せられます。しかし、先日ついた理容師は、最初の数分の作業でわかるほどの明らかに未熟な人でした。下手な人にあたった不安感のせいか、鏡にうつるおぼろげな自分の像は、剃りこみが入っているように見えます。「乱視ゆえの錯覚だろう」と自分に言い聞かせましたが、切られている間は非常に不安でした。
 普段はコンタクトレンズを入れる事など全然考えないのですが、この時だけは、「コンタクトを入れておけば、こんな不安を味わう事はないのだろうな」と思ってしまいました。

2004年12月04日 23:09