2009年06月16日

金融教育

 ネットのニュースを斜め読みしていたら、「学校での金融教育を提言」という記事を見かけました。
 「借金をしたことによって生じる責任」「連帯保証人」「手形」など、「金融」というものの怖さを若い頃から教育する事の重要性を日頃から感じていた身としては「至極真っ当な考えだ」と思いました。
 その一方で、マスコミで報じられる「教育への提言」というのはこれまで100%の確率でろくでもない物ばかりだったのに、なぜこのような真っ当な「提言」が?と不思議にも思いました。

 そこで読んでみたのですが、「提言」をしたのは証券業界で、内容は「貯蓄から投資」の流れを促す必要があると指摘。(中略)学校授業に金融教育を取り入れ、リスクに関する認識を浸透させることなどを求めている。というものでした。
 「リスクに関する認識を浸透」などと言うと、一見、「リスク」の怖さを教えているようです。しかし、前段を見れば分かるように、本音は「リスク」はあるけどそれを恐れず投資させよう、というのが主旨です。
 「『貯蓄から投資』の流れを促す必要がある」との事ですが、もちろんこれは貯蓄をしている人のためではありません。その貯蓄を「投資」させる事により、自分たちが儲けるためだけの事です。
 子供の頃から「洗脳」してまで、その金をむしり取ろうとする神経には分かってはいましたが呆れました。ただ同時に、マスコミに載るような「教育に関する提言」は100%ろくでもない、という認識に誤りがないことを確認できた事には意義がありました。

2009年06月16日 23:00