2000年、週刊少年サンデーで連載中だった「神聖モテモテ王国」がいきなり連載中止。単行本も出ない上に、サンデー公式サイトに「復活の予定はありません」とまで書かれ、このまま、ながいけん閣下は漫画界から姿を消したと思われました。
ところが、2003年12月に突如「ヤングサンデー」で「神聖モテモテ王国YS」を短期集中連載することになりました。さらに、「ファンロード(以下FR)」でも執筆するとのこと。そういうわけで、新作についての感想を語るページを作成しました。
さて、「復活」第1弾となったのは、12月15日発売のFR1・2月号、のはずだったのですが、原稿が間に合わなかったのか、再録が掲載されていました。その作品は1995年から96年にかけてのFRで「サンデー没ネタ救済シリーズ」みたいなタイトルで、3回掲載されたものの一つ「聖なる四人」でした。
どうせ再録するなら、他誌で没になったものなどではなく、1989年までのFRに載っていた作品のほうがよかったと思うのですが・・・。
というわけで、載っている漫画については、何も語る事はありません。しかし掲載されたページの「ハシラ」部分では興味深い企画を行っていました。ながい閣下・FR編集長K氏・編集スタッフ・ライターによる「対談」が掲載されていたのです。「対談」といっても、ながい閣下のセリフは二言くらいしかありません。ほとんどの部分は残る3人による、ながい作品と関係のない内輪ネタみたいな話でした。
当然、FRとは5年以上ご無沙汰している私にも全然面白くない会話です。ただ、読んだ後しばらくして、かつて掲載されたある「ローディスト対談」を思い出しました。
その「対談」とは、「パンロード13月号」(FR1987年6月号掲載)の巻頭企画「ローディスト対談、Kさん&二橋正さん」です。これは、道で見かけた見知らぬ人に「Kさん」がいろいろ質問します。相手が怒るような失礼な質問にも「Kさん」とその仲間たちは「(一同大爆笑)」と「内輪ウケ」していたりするのです。
今回の「対談」と銘打ちながら、「主賓」をそっちのけに内輪話に走るあたり、「Kさん&二橋正さん」を思い出させられました。
かつて単行本の後書きに「FRの連中とつきあいがない(中略)。みんないい人達だと思うんだけどさ、あの雰囲気に俺溶け込めなかったんだな。俺が入り込むには遊星爆弾落として住みよくしなくちゃいけねえもの」と書いていました。この「FRの連中」に対する認識が、あの「対談・Kさん&二橋正さん」を生み出したのかな、と今更ながら思いました。
そういう意味では、意外な楽しみ方ができた「復帰第1作?」でした。