2004年4月前半のつれづれの日々(更新情報)

2004年3月後半へ2004年4月後半へ
「つれづれの日々」へ戻る

2004/4/15(水)
漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 予想通りというか、今日の電車の社内吊り広告の週刊新潮・文春は、イラクでの誘拐事件被害者をボロクソにけなす見出しが大々的に踊っていました。とにかく、弱い立場の人間相手に、あることない事書くのが得意の両誌。しかも今回はけなせばけなすほど、自民党政府に媚びる事ができるのですから、さぞかし気合が入った事でしょう。
 特に新潮は中吊り広告の半分近くを使って、被害者の昔の事や家族の態度まで攻撃していました。事件が発生して一週間ですが、よくもそこまで集めたものです。さすがはかつて、松本サリン事件で、第一発見者を警察が疑ったら、何代か前の先祖の写真まで引っ張り出して「異常な家系」などと大々的に報じたほどの「取材力」を持つだけの事はあります。
 ちなみに、被害者をけなす見出しは、一人が「10代の頃に煙草や大麻をやっていた」で、もう一人は「共産党員に育てられた」だそうです。少年法の精神を無視する事は重々承知していましたが、まさか治安維持法の精神を持っている事を堂々と宣言する境地にまで行きついているとは思いませんでした。

 そのような記事が週刊誌を占めている一方で、「事件」のあったファルージャではアメリカ軍によってイラク人が子供も含めて600人以上虐殺されたそうです。しかし、これらの週刊誌をはじめ、日本のマスメディアにとっては、そんな事は、被害者の方々を中傷する事に比べれば「どうでもいい事」なのでしょうね。ちなみに、yahooニュースで「ファルージャ」で検索すると285件ヒットしましたが、これを「虐殺」で絞り込んだら5件しかありませんでした。
 現在、自民党政府は「国民保護法案」という名前の「国民統制法案」で、アメリカが有事を起こした際に、報道を規制する体制を作ろうとしています。その体制を、法律が成立する前から自主的に実行している情報産業企業はかなりの数に上っているようです。

 なお、先ほどニュースを見ていたら、先週誘拐された3人の方々は無事解放されたようです。しかし、その一方でまた、大手情報産業の論調と異なる視点でイラクを取材していたフリーのジャーナリストが捕まったとか。また来週は、彼らを中傷するような情報が溢れるのでしょうか。

2004/4/14(水)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 イラクで人質になっている人を批判する論調としてよく「なんで、そんな危ないところにわざわざ行ったのか」などというのが目立ちます。という事は、あの3人を批判・嘲笑する人たちはイラク(特にファルージャ)がそんな危険な所だという事を、事件発生前から熟知していたのでしょうか。たとえば、被害にあった一人の高遠さんは、かなり前から、イラクで孤児を援助していたくらい、イラクで熱心に活動していた(森住卓氏のサイトより)ですが、そのような人々以上に、あの3人を批判・嘲笑する人たちは「イラクの現状」を認識していたとでも言うのでしょうか。
 あと、さらに訳がわからない論調(?)に、「自衛隊が行っているのに武装していない民間人はいるべきでない」というのがあります。確かに、同じ日本人ですが、占領軍の指揮下で米兵を輸送するなど、イラク人のさらなる殺害に協力するために派兵された自衛隊と、イラクの孤児を支援したり、マスコミが報道しない事実を伝えるために取材に行った人では、イラクに行った目的は全然違います。彼らの活動を自衛隊が代用できるわけなどありません。
 まだこれが、「アメリカの属国として、その権益護持とイラク人殺害に自民党政府・自衛隊が協力している状況である。したがって、それと考えが180度違っても相手にとっては『同じ日本人』でしかないのだから・・・」という論法なら、賛成はしないけれど理解はできるのですが。

2004/4/13(火) 旅行記と地元ネタ宮城県北旅行を掲載しました。
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 イラクで人質になっている人々の家族に対し、嫌がらせの電話やFAXが大量に届いているそうです。姿の見えない事を利用して、このような恥知らずな行為を行う輩の精神状態は、さしずめ、戦時中、「非国民」として警察に逮捕された人の家族に陰湿な嫌がらせをした「愛国者」みたいなものかもしれません。
 それにしても、このテの事件が起きるたびに書きますが、個人宅はもちろん、テレビ局だろうと警察だろうと、自分の姿が見えず、相手が弱い立場である事を利用して非常識な電話などをする輩はまともな人間ではありません。はっきり言って変質者です。ところが、いつぞやの視聴率操作の時のように、たいした事のない事件を大事件みたいにするために「多くの抗議電話がかかった」などと、変質者たちを利用する報道がたびたびなされます。そのため、自分たちの恥知らずの行為を「悪事を批判する正義の声」みたいに勘違いした変質者どもが、調子に乗って異常行為を続けるわけです。
 もうそろそろ、「心無いひと」などという中途半端な表現をやめ、「見ず知らずの人の家に異常極まりない内容の電話をする変質者」という的確な表現に改めるべきだと思うのですが・・・。

2004/4/12(月)
その2
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 水鳥公園を散歩していたら、竹林に筍が出ているのを見つけました。最初は「お、珍しい」みたいな感じで探していたのですが、よくよく見たら、竹林中いたるところにいろいろな大きさの筍が顔を出していました。生えている筍を見たのは、子供の頃に親戚の家の裏で見た時以来かもしれません。
 実のところ、食べ物としての筍は苦手です。しかし、生えているのを見るのは好きなようです。これがキノコだと、食べるのも見るのも大嫌いなのですが・・・。我ながら、味覚と視覚の関連性が不思議だなと思いました。

2004/4/12(月)
その1

 昨晩飲みすぎて帰宅後すぐダウンしました。おかげで、13ヶ月と20日ほど続いていた本欄の連続更新が止まってしまいました。どうも最近、つぶれる確率が高くなってきたように感じます。もう若い頃ほど飲めない、ということなのでしょうね。酒とのつきあい方を考え直す時期がきているようです。

2004/4/10(土)

 物を考えるとき、「選択」を迫られる状況になる、というのはある意味楽なものです。どちらを選ぶにせよ、思考の対象をそのいくつかに絞れるので、考えが複雑化してこんがらがったりしません。特に、受験していた頃に4つや5つの選択肢から正解を選び出す作業を大量にこなしていた私のような人間はなおさらです。
 逆に言えば、都合のいい結論を相手に強いる場合、二択を強制するのが有力なわけです。例えば、「これからの高齢化社会をむかえるにあたっては、福祉を削減するか、さもなくば負担を増やすしかない。そして、もし負担増を選ぶなら、社会保険等の負担を増やすか、消費税を上げるしかない」みたいな形で提示するわけです。選択肢の範囲内にいる限り、相手がどう答えようと、都合のいい答えしか返ってこないわけです。
 言い換えると、選択を迫るような質問をされた場合は、「どの選択肢も間違っている」という可能性を常に考える必要があるわけです。テストでそんな問題があれば不完全として全員正解になりますが、実生活においては「全員正解」の代わりに、「どれを選んでもこちらは悲惨な目にあう」というオチしかない事が多いですから。

2004/4/9(金) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 イラクで日本人が三人誘拐され、「3日以内に自衛隊が撤兵しなければ、人質は殺す」という犯行声明が出されました。それに対し、自民党政府の対応は一点においてのみ迅速でした。詳細情報などが入る前から、官房長官は「テロには屈しない。撤兵はしない」と明言したのです。「三人を救出する」という発言が出たのはずっと後です。「撤兵しない>三人の命」だという自民党政府の考え方が良く分かります。
 今回の事件の結末がどうなるかは分かりません。しかし、「アメリカの命令」や「政府のメンツ」などといったものが、国民の命よりずっと重要なものである、という自民党政府の考えが今回の事件で明白になった、という事実は忘れてはならないでしょう。
 なお、政府が「テロに屈する」事などは、国民の一人として言わせてもらえば全くもってどうでもいい事です。アメリカの権力・財力・軍事力に「屈し」まくっている政府が今更もう一つくらい「屈した」ところで、何か違う事でもあるのでしょうか。一方、イラクの平和のために頑張っていた人々が理不尽に殺されるのはたまったものではありません。自衛隊が撤兵したら彼らが救えるのなら、即刻そうすべきです。「人道」という建前で派兵したのですから、人道第一で振舞って欲しいものです。

2004/4/8(木) 絵画館壁紙データを更新しました。
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 自分のマシンの壁紙やデスクトップアイコンを入れているフォルダの中身が増えました。そこで、整理をしようとフォルダを分割して名前も変えました。その時は何とも思っていなかったのですが、次に起動したらデスクトップの状態が変になっていました。冷静に考えれば、参照するフォルダ名が変わったから当然です。
 参照先を設定しなおしたら、デスクトップの状態は戻りましたが、それ以来、どうもCドライブの調子がよろしくありません。客観的に考えれば、フォルダ名を変更したのと偶然同時期にHDDの経年劣化が顕在化した、と判断するのが自然でしょう。しかし、やはり時期が重なったので、つい「まさか参照フォルダを変更したのがHDDに悪影響を及ぼしたか?」などと非科学的な事を考えてしまいます。
 それにしても、このままHDDが危ないとなると、金銭・労力ともかなりの負担を覚悟しなくてはなりません。困ったものです。

2004/4/7(水) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 小泉首相の靖国参拝に対して福岡地裁が違憲判決を出しました。(関連情報一覧)。対する首相の談話は、裁判になった時と同様の「なぜ、憲法違反なのかわからない」です。判決文の総理として参拝した旨を述べており、総理の職務執行と認められる」と判断。「一般人に与える効果や影響を考慮し、社会通念上に従って判断すると、(政教分離を定めた)憲法20条3項によって禁止されている宗教的活動に当たり、同条項に反する」は、さほど難解な事を言っておらず、これが理解できないのなら、国語力に難ありと言わざるをえません。もっとも、判決直後は従来どおり「公人・私人」の区別を明確にしなかった首相が、夕方になって「私的参拝」と明言したわけですから、結局のところ、判決の意味は理解していたようです。
 となると、「なぜ、憲法違反なのかわからない」という発言の真意は、「自分の考えに反する考えは理解できない」なのでしょう。つまりは思考力に柔軟性も客観性もまるでない、というわけです。首相の資質以前に、民主政治にたずさわる人間の資質として、問題を感じる言動でした。

2004/4/6(火) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 数年前に始まった漫画で、かなり商業展開を意識した作品がありました。編集スタッフが積極的に作品構成などに介入し、さらに脚本やデザインにも外部スタッフをいろいろと入れて作品を作ったようです。その甲斐あって一時はかなりヒットしましたが、結局ブームになるほどの力はありませんでした。しかし、偶然が重なったような感じで脇役のキャラクターが魅力的になっており、そのため、絵・話ともお世辞にも上手いとは言えないにもかかわらず、愛読していました。
 その後、外部スタッフを外し、漫画家がピンで「第2部」の連載を始めました。しかし、力量不足は明らかで、あっさりと打ち切りになりました。その最終巻に書き下ろされていた「おまけ漫画」には、「脇役達の話も作ろうとしていたけれど没になった」という自虐的ネタがありました。まあ、打ち切り食らったのですから、愚痴りたくなるのも無理はありません。その「おまけ漫画」は、最後に担当編集者が「主人公以外の話は別にいいや」と言う、ミもフタもないオチでした。
 「他人に語らせる」という形態をとっているとはいえ、ここまでキャラクターに対して冷酷なセリフを書いた漫画家は初めて見ました。ここまではっきり語られると、脇役目当てでその作品を読み出した身としてはむしろ爽快感さえあります。漫画を読み出して20年ちょっと経ちましたが、「キャラは大好きだが、作者は大嫌い」という作品に出会ったのは初めてでした。この世界もなかなか奥が深いです。

2004/4/5(月) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 スカパーの番組表を見ていたら、年度代わりで放送大学の新講座が始まっていました。ちょうど、興味のある題材の授業が連続してあったので、見ることにしました。最初のうちは、授業の内容に聞き入っていたのですが、段々と集中力が尽きて思考が脱線していきました。当然ながら、二つ目の授業に至っては、ほとんど集中できませんでした。
 実は、学生時代も、「集中して授業を聞く」という事は苦手中の苦手でした。しかし、当時は、眠ったり、落書きしたり、本を読んだり、他の科目の勉強をするなど、さまざまな方法で、時間を活用(?)していたので、さほどその事は苦になりませんでした。まさか、それがこのような形で報いが来るとは思いませんでした。この年になっては遅すぎますが、これを機に何とか「集中して授業を聞く」という能力を身に付けたいものですが・・・。

2004/4/4(日) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 訪中した川口外相が、中国で「最近、愛国主義的な論調が取り上げられている。日中関係に影響を与えているのではないか」と述べ、「愛国主義」台頭に伴う反日世論の高まりに懸念を表明したそうです。その一方で、再三批判されている小泉首相の靖国参拝については、今後も戦争のない平和と発展への願いを込めて行っているもので、小泉首相の気持ちを分かってほしいと、従来の日本政府の主張を繰り返しました。(関連ニュース一覧

 愛国心に対する懸念は基本的に賛成です。どの国の人だろうと、自分の国さえよければいい、という偏狭な「愛国心」を持つのは、国際協調や世界平和に対しては、百害あって一利なしでしょう。そういう意味では外相の懸念は正しいと思います。ただ、ここで外相が筋の通った発言をしても、中国の「愛国者」は、「また日本の高官があつかましい事を言っている」くらいにしか思わないでしょう。
 自らの主張の正しさを証明するためにも、ぜひ「槐よりはじめよ」の精神で、この春に東京都で問題になった「『愛国主義』台頭」に対して、何らかの方策を取るよう努力してほしいものです。少なくともあの「愛国主義」台頭を指示している知事の発言は、中国の「愛国者」の台頭に劣るとも勝らず、「日中関係に影響を与えている」わけですから。
 そのような姿勢を見せれば、先方も自国の「愛国者」対策を考えるようになるかもしれません。

 あと、「靖国擁護発言」ですが、よくもまあ鸚鵡みたいに、同じ事ばかり言えるものです。実際に軍隊を侵略戦争の援助のために派兵し、さらに憲法改悪発言を繰り返している人間がかつての戦争を賛美する神社に通いつづける行為を、「戦争のない平和(中略)への願いを込めて」と言うのは、白々しいとか厚かましいという水準を通り越しています。
 かつて「同じウソでも何度でも言いつづければ大衆はだませる」みたいな事を言った独裁者がいましたが、いくら「同じウソ」でも、ここまでそらぞらしければ、かつての侵略被害国はもちろん、自国民すらだませないと思うのですが(※靖国参拝に賛成している人々は、たいていかつての侵略を正当化し、再軍国化にも賛成しているわけですから、「戦争のない平和な」というウソに「だまされて」いるとは言えません)。

2004/4/3(土) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 ただでさえ、年度の変わり目は忙しいのですが、今年は新年度にあわせてイレギュラーな仕事も入ってしまい、シャレにならない忙しさでした。今日も仕事だったのですが、昼休みに花見を兼ねた散歩をするつもりが、体が動かず、予定変更して空いていた部屋でひっくり返っていました。
 子供の頃から、「年」と「年度」が別々に存在する事に違和感を感じていました。しかし、昼休みに天井を見ていたら、「もしこれで年と年度が同じだったら、正月休み返上で働く事になっていたかもしれない」などと、想像するだけで怖くなるような考えが頭に浮かんできました。そして、せめて正月くらいはゆっくり休めるように、「年」と「年度」を別にしたのだろうか、などと先人に感謝(?)までしてしまいました。

2004/4/2(金) 雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 職場で、時刻表の路線図にある掲載ページを表す数字の意味が解らない人達がいて、周りの人に「そんなの常識だ」とからかわれていました。私は、その話の輪には加わらなかったのですが、「言われてみれば、確かにあの数字はページ数なんだよな」などと思って聞いていました。
 もちろん、知識としては子供の頃から知っていましたし、実際にローカルバスの時刻掲載ページを調べるのには、路線図にある「掲載ページ」を利用していました。しかし、時刻表の「本文」ともいえる、国鉄(当時)のページについては、路線図で掲載ページを調べた記憶がありません。読んでいるうちに、自然と、どのあたりにどの路線が載っているかを覚えたからです。そのため、国鉄(当時)の路線を路線図で調べる、という感覚が逆に新鮮(?)に感じたわけです。
 もっとも、こんな事を言っても、変な目で見られこそはすれ、誉められる事はないので、黙って話を聞いていたわけです。それにしても、十数年ぶりに「(元)鉄道ファンと一般人の違い」みたいなものを体感させられました。

2004/4/1(木) リンク集の今月の(?)お勧めを更新しました。

 サッポロの「麦100%生搾り」という発泡酒の広告で、社長自ら出演して、「これを作りたかった」みたいな事を言っていました。そのしばらく前には、エンドウマメを使ってビールみたいな味を作ったため、発泡酒よりさらに税率が安くなった「ドラフトワン」という「雑酒」をかなり大々的に宣伝していました。
 まあ、ここに限らず、どのビール会社も、税率の安い酒にシフトしているのがここ数年の状況です。とはいえ、このような社長の出ている広告を見ていると、そのうち、社名まで「サッポロ発泡酒」になってしまうのでは、などと余計な心配(?)までしてしまいます。まあ、別にそうなったからといって何か困るわけでもないのですが・・・。



2004年3月後半へ2004年4月後半へ
「つれづれの日々」へ戻る

トップページへ戻る