2004年4月後半のつれづれの日々(更新情報)

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2004/4/30(金)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 実家に行ったら、父親に「東京近郊区間大回り乗車」について尋ねられました。これは東京・上野から普通・快速で2時間程度の駅を結んだ「東京近郊区間」の中で、同じ駅を二回通らなければ、実際にどのくらい乗っても最短距離の運賃で計算される、という規定を利用して「旅行」をするというものです。
 父親は年に1回は海外旅行をするという時間的・経済的な余裕はあります。にもかかわらず、「130円で八高線まで乗れるんだよな」と嬉しそうに言うのは、なかなか不思議な光景でした。そして、「旅」の価値は本人がいかに楽しめるか、という事であり、それを得るためには、数十万円かけて海外に行く事もあれば、130円かけて首都圏の鉄道を乗りまくる事もある、という事を教わったように思えました。
 ちなみに私は中学のときに既に、田町から一日かけて品川に行く、という「大回り乗車」を実践済みです。以前も書きましたが、子供の頃からのこういう趣味が遺伝だった事に驚いています。

2004/4/29(木)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 昨年に流行した「こち亀なんでだろう」という曲を今更ながらフルコーラスで聞く機会がありました。アニメも見ていないし、漫画もここ10年ほど読んでいないので、最近のネタは分かりません。とはいえ、初期設定に関するネタも多く、最初のほうは「なるほど、そう突っ込むか」と思ったりもしていました。しかし、後ろのほうになるとかなり苦しくなってきたのか「なぜ日暮巡査は4年に1度しか出てこないか」とか「なぜ本田巡査はバイクに乗ると人格が変わるのか」みたいな事を言うようになっていました。
 それは初期設定であり、突込みどころではありません。ドラえもんで言うなら「なぜあのポケットには沢山の道具が入るのだろう」と言っているのと同じです。まあ、確かに漫画の突っ込みだけで歌を一つ作るのは大変だとは思いますが、商業ベースでネタにする(?)以上、もう少し頭をつかってもいいのではないでしょうか。

2004/4/28(水)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 たてつづけに「検索エンジンで御社の順位を上げる」という業者から勧誘電話が来ました。以前から聞いていた商売ですが、直接売り込まれたのは初めて、しかも複数の業者からあるという事は、そこそこ実績を伸ばしている商売のようです。
 そういう技術が存在するのは事実のようなので、金を払えば、Googleなどの検索順位が一位になったりするのかもしれません。それはいいのですが、自分の経験からすると、どこで売っているかよく知らない物を買ったりするときに、とりあえずGoogleの1位の所は見ますが、そこに即決することは絶対にありません。何番目かまで見て、いくつかのサイトを比較した上で決めます。
 しかも、その際に一番上のところに決めることはあまりありません。下のほうに出てくるサイトに、より条件のいい所があるというのが最大の理由です。全然知らないサイトを使うのですから、この行動はまあ普通でしょう。
 そう考えると、この商売で顧客の費用対効果がどのくらいあるのだろうか、と思えてきます。特に今後、このようなサービスが知られてくると、消費者は「検索エンジンの最上位」をさらに信用しなくなるようにも思えますし。

2004/4/27(火)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 自民党の議員が、イラクの誘拐被害者に対し、反日的分子のために数十億円もの血税を用いることに強烈な違和感、不快感を持たざるを得ない」と述べたそうです。自衛隊派兵に反対するだけで「反日」とはまた凄い言葉(産経あたりでもよく見かけますが)を持ってきたものです。
 つまり、「自分達の政策に反対する人は反日」という発想なのでしょう。そうなるとやはり、今、自民党政府の年金政策に反対する人々も「反日」になります。そう考えると、そのような「反日分子」に「血税を用いる事に強烈な違和感、不快感」があり、それゆえに「年金の負担増・給付削減」をしようとしているという事で、理屈としては筋が通っています。
 ついでに言うと、この議員、撤回はしましたものの、「中国には人権などない」とも発言したとか。「反日分子に税金を使うな」というのは、彼らの人権を制限しようとしているわけで、彼の認識している「中国の人権」の水準に日本の水準を落とそうとしているのでしょうか。
 あと、このような発言が出るのと同様に、この発言がベタ記事程度の扱いににしかなっていない事にも、不気味さを感じさせられました。

2004/4/26(月)
毒舌の間にイラク「邦人誘拐事件」をめぐる政治と報道・1を掲載しました。

 残業していたりすると、たまに既に全員帰った近くの部署を訪ねてくる人がいます。もちろん、事前に約束していたわけではありません。当然こちらは「もう帰った」としか答えようがありません。すると、やれ「電気がついている」「物が置いてある」などと理由付け(?)して、「まだいるのではないか?」などと質問(?)してきます。事務室なんだから、電気は部署ごとにつけたり消したりできるわけないですし、物を置いて帰る事もあるのは常識以前です。にもかかわらずその程度の「証拠」でそのような事を言うのは、こちらの言う事をはなから疑っているのも同じです。どう考えて失礼きわまりないと思うのですが・・・。
 もちろん、いくら電気がついていようと、物が置いてあろうと、帰った人が再び出勤する事はありません。結局彼らも待ちつづけるわけにはいかないから、帰るよりありません。もちろん、その際にこちらに対し謝罪などありません。自分がいかに非礼な事を言っているかすら理解していないのでしょう。よくもまあここまで無神経な事ができるものだと、感心すらしてしまいました。

2004/4/25(日)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 職場には相変わらずウイルスメールが大量に来ます。「SOS」のように緊急であるかに思わせたもの、「Japanese Sexy Girls」などのエロ情報に見せかけたものなどの古典的なものもまだまだ来ます。その一方、最近になって出てきた「IE6.0 patch」などとMicrosoftのセキュリティアップデートを偽ったものや、「Returned mail: User unknown」などの不達メールを装ったもの、さらには、先月あたりから出てきた「重要マークがついて、件名の後にカッコしてこちらのメルアドが記載されているもの」が呆れるほど来ます。
 今更言うまでもない事ですが、いずれも共通点は「興味を惹く題名で、添付したウイルス本体をクリックさせること」にあります。
 その中に混ざって、不可解な題名のウイルスメールがたまに来ます。題名は「Spam」とか「Spamed?」といったもの。つまり、自ら「スパムメール」を偽っているわけです。日本語の件名で言うなら「※未承諾広告」と書いてあるメールみたいなものでしょうか。ウイルスメールの本文はプロバイダのウイルスチェックサービスのため読めませんのでわかりません。しかし、どんな文章であれ、このようなメールをわざわざ読んだり、ましてや添付ファイルを開く人はいるのでしょうか。
 まあ、休み明けなどに百通を越えるのウイルスメールを削除する時に、この「Spam」を見ると、その間抜けな件名にちょっと気が和むという効用(?)はあるのですが。いずれにせよ、いつかウイルス作成者には、なぜ「Spam」という件名を作る気になったか、明かしてほしいものです。

2004/4/24(土)
漫画図書館心に残る名作−ギャグ・コメディサークルコレクションを掲載しました。
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 新装なった「東京メトロ」に始めて乗りました。ホームに下りると、駅名票に何やら変なローマ字と記号の組み合わせがついていました。南北線四ツ谷駅が「N-08」で、隣の永田町駅が「N-07」となっていますから、どうやら「南北線(N)の起点の目黒から何番目の駅」という事を意味しているようです。駅にあった案内によると、外国人旅行者をはじめとして、誰にでもわかりやすく東京の地下鉄をご利用いただくためだと説明してありました。しかし、私は2回ほど海外旅行をして、ほとんどぶっつけ本番で地元の公共交通機関を利用しましたが、「駅名が外国語である」という理由で困る事はありませんでしたが。
 それに、これって本当に「誰にでもわかりやすい」のでしょうか。ただでさえ、「I」が三田線で「Z」が半蔵門線などと、記号自体が線名とあっていません。しかも、一つの駅が複数の記号を持つわけです。大手町駅にいたっては、記号が5つもあります。
 まあ、地元民である自分にとってはどうでもいい事なのですが。とはいえ、かえって外国人が困る事はないのだろうか、とちょっと気になりました。

2004/4/23(金)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 二週連続で「誘拐被害者攻撃」の大キャンペーンを組んでいる週刊新潮と文春。別に犯罪をおかしたわけでもない、半月前までまったく無名の民間人を、誌を挙げて攻撃・中傷する事は、どう考えても異常すぎます。
 その中の新潮の記事に「実は『解放』がもう少し遅ければ、米軍特殊部隊が誘拐グループを殲滅する手はずが整っていた」みたいな記事を載せていました。今回の「解放」で重要な役割をした聖職者連合が自民党政府や自衛隊派兵に批判的な発言をしたために、彼らも中傷する必要が生じたための記事かと思われます。
 もちろん、イラクに行って取材しているわけではありません。そのため、記事の中には「米軍関係者によると」「政府関係者によると」など出所のはっきりしない「情報源」しか存在していませんでした。まあ、彼らにとって記事に必要なのは正確性よりも「いかに自民党政府に媚びるか」「いかに弱者をたたくか」のほうが重要なのですから、仕方ないのでしょうが。
 まあ、そのような質の記事しか作れないから、逆に身を張ってイラクの真相を取材しに行った人々を攻撃・中傷せざるをえないのでしょうね。

2004/4/22(木)
絵画館TRPG系アム(アリアンロッド)を掲載しました。
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 帰りの電車で雑誌を読んでいたら、前に立った若い女性二人の会話が耳に入りました。なんでも、二人は「美少女クラブ21」なるアイドルグループに所属しているそうです。その話の内容は、「CD屋をもっとまわらないと」「なんでも、地方のCD屋のほうがポイント高いらしいよ」「早く18になって遅くまでTVに出られる仕事をしたい」みたいなもの。帰宅ラッシュの満員電車で話しているという事もあり、まさしく「仕事帰りに営業の苦労談を話すサラリーマン」という雰囲気でした。アイドルといっても下積みはいろいろと大変なんだと思った次第です。あとどうでもいいですが、このアイドルグループ、かなり安直な名づけられかたをしていますね。

2004/4/21(水)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 福田官房長官が、拉致被害者を「厳しく批判」したそうです。なんでも自己責任とは自分の行動が社会や周囲の人にどのような影響があるかをおもんぱかることで、NGOや戦争報道の役割、意義という議論以前の常識にあたることだだそうです。誘拐被害者を批判・中傷するマスコミの論調と全く同じで、いかに彼らが一体化しているかがよくわかります。
 何度も書いていますが、誘拐された人々の大半は、以前からイラクに行っていました。それが今月に入ってこのような被害にあったのは、アメリカの虐殺と、その兵力を輸送するなどして協力してた自衛隊派兵に他なりません。問われるべきは、「自国の行動(=派兵)が、イラクの社会や周囲のアラブ諸国の人々にどのような影響があるかおもんばからなかった自民党政府の『常識』」でしょう。
 ついでに、多くの人に迷惑をかけるのに、十分な注意も払わずに自分の主義や信念を通そうとする人に、それを勧めたり称賛すべきだろうかなどとも言ったそうです。サマワの先遣隊の「報告書」を事前に国内で作成させていた外務省の批判でもしたいのでしょうか。「(イラクの)多くの人に迷惑をかける」のも、「十分な注意も払わずに自分の主義や信念を通そうとする」のも、まさに今自民党政府がやっている事だと思うのですが。

2004/4/20(火)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 日本とロシアの有識者でつくる「日ロ賢人会議」に森前首相が出席し、ロシアには無人の広大な領土があるのに、なぜ小さな島に固執するのか普通の日本人には分からないと、首相時代と代わらぬ「賢人ぶり」を披露したそうです。ならば、韓国の3倍以上の国土面積を持つ日本は、竹島(独島)の領有権を放棄しなければならないのでしょうか。
 北方領土を取り返すためのだけの会議ではないようですが、この「人選」を見ていると、かつての権力者・鈴木宗男氏の意向を汲んだ外務官僚が、「北方領土恒久ロシア領化」のために工作したのでは、とまで思えてきます。
 それにしても、こんな人に「有識者」で「賢人」などという肩書きがつけて外国に送り出す人々の言語感覚は一体どうなっているのでしょうか。

2004/4/19(月)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 職場の関係者の結婚式があったのでヒルトンホテルに行きました。手洗いに立つと、入口周辺から、「洗い場の香り」が漂ってきました。洗剤と湯に残り物を足したような独特の匂いです。基本的に「いい匂い」とは言い難いものでしょうが、学生時代に、別のホテルとはいえ、洗い場でバイトして毎日のようにかいでいたので、何とも言えない懐かしさを感じました。バイトしていたのはもう10年以上前ですが、「匂いの記憶」というのものなかなか消えないものなのですね。
 ところで、ヒルトンホテルは、エレベーターの中に「hilton.co.jp」と表記し、土産袋の両脇にも日米のURLを入れていました。ここまでURLを目立つところに記載するホテルもかなり珍しいのではないでしょうか。

2004/4/18(日)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 イラクで新たに誘拐され、昨日解放された方の一人のお父さんの「ばかやろうと殴りたい」という発言が、新聞社提供のヤフーのニュースの見出しになっていました。ちなみに、もう一人の方の親御さんの発言は見出しになっていないようです。(「人質解放」で検索した結果一覧)。こちらの検索結果を見ると、その前に誘拐された三人の親御さんの発言で見出しになったのは、「たしなめたい」という発言のみです。
 主旨が、「誘拐被害者の親族の発言を紹介する」という事でしたら、他の三人の親御さんの発言が見出しにならないのは変な話です。したがって、この見出しの選定は「記事を作成する新聞社の論調に適合した『親の発言』のみを取り上げる」という主旨のもとに行われているのでしょう。もちろん、これは「親の発言」に限らず、一連の報道の姿勢すべてに言えることです。
 そのように、さんざっぱら煽っておきながら、解放をきっかけに3人や家族への批判が日本で強まっているなどと、あたかも「批判」が自然発生的に生じているかのように報じるのですから、呆れるよりありません。ついでに言うと、「解放をきっかけ」というのもとんでもない「誤報」ですね。

2004/4/17(土)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 今の家に住んで6年半ほどたちますが、不便している事の一つに図書館があります。15分ほど歩いたところに隣町の公民館に図書室はあるのですが、蔵書が少なすぎます。同じくらいのところにそこそこの蔵書量のある図書館もあるのですが、隣の市なので借りる事ができません。また、市の中央図書館は数年前にできたので綺麗な上に蔵書量も豊富なのですが、電車に15分くらい乗らないと行けません。
 というわけで、どの図書館もそれぞれ難があり、悩んだ末に、在勤地の図書館を探す事にしました。すると、職場から10分くらいなところに、「渋谷区中央図書館」がありました。「中央」なだけに、蔵書量もしっかりしています。このくらいの距離なら、昼休みに行く事ができ、現状の図書館の問題点を全てクリアしています。そうなってみると、なんでこれまで在勤地で探さなかったのか、不思議に思えてくるくらいです。
 というわけで早速行って貸し出し登録をしました。すると、貸し出しカードといっしょに、「インターネット予約サービス」というチラシを貰いました。なんでも、ネット上で貸し出し予約が出来る上に、入ってきたらメールで連絡までしてくれるとのこと。しばらく都内を離れていた間に、「区立図書館」も進歩したものだと驚かされました。

2004/4/16(金)
雑談コーナープロ野球見物日誌を更新しました。

 ここ数日、同じ題材ばかりで書いています。本当は様々な題材で書くのがこのコーナーの基本方針なのですが、他の題材で書こうとしても、この件の事ばかりが頭に浮かぶので、今日もまた「イラク誘拐被害者攻撃」について書きます。
 助けられた三人や家族が、政府に感謝などをしていない、という事がまたまた攻撃材料になっています。小泉首相は、これだけ多くの政府の人たちが寝食忘れて努力して、なおかつそういうこと(※イラクでの取材などの活動継続)を言うのか。自覚をもってもらいたいと言いました。
 ところが、今回の件で、自民党政府がどのように「解放のために全力を尽くした」のかは、マスコミの報道を見ても今ひとつ伝わってきません。政府側からの発言は「わからない」がほとんどで、「解放のための努力」に類するものは、「イラクの有力団体に仲介してもらった」みたいな「丸投げ」的なものばかりです。昨日見た「人質解放」のNHKニュースも、「アルジャーラの報道によると」の連発で、日本側がいかに情報を持っていないかが顕著に伝わってきました。
 首相が「寝食を忘れて努力をした」のは、「三人の命が心配だったから」なのでしょうか。少なくとも私には、まず第一に「アメリカの機嫌を損ねないため」で、続いて「この事件がきっかけで、『安全・非戦闘地域・人道援助』などという自衛隊派兵の建前が崩壊する事を防ぐため」「さらにそれにより、夏の参院選で不利にならないため」だったとしか思えません。もちろん、三人が無事解放されれば、これらの懸案もとりあえず「解決」するという意味での、「救出への努力」はしたのでしょうが。だいたい、純粋に「彼らの命を心配」していたら、冒頭のような発言が出るわけありません。
 もっとも、解放された三人も、小泉首相に自分達の命を心配してもらおうとは思っていないでしょうが。そんな暇があれば、この一週間だけでも何百人殺されたかわからない、イラクの一般市民の命を心配して欲しいと思っているに違いありません。



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