2004年1月前半のつれづれの日々(更新情報)

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2004/1/15(木)
 TVをつけたら、アニメ「横山光輝版・三国志」をやっていました。話は、董卓とその腹心の部下だった呂布の横暴に悩む王允が「連環の計」を用い、養女の貂蝉を董卓と呂布の双方に献上するみたいな事を言って、両者を仲たがいさせる、というものでした。
 「三国志演義」は中学の時にジュニア版みたいなのを読んだだけです。この場面も何となく覚えていました。しかし当時は、それまでの「董卓の悪逆非道」描写に慣らされて、「やはり悪人同士の絆はもろいものだ」程度の事しか思いませんでした。しかし、いきなりこの話だけを見ると、「養女を物のように扱って政治を動かそうとする王允の非道ぶり」ばかりが印象に残りました。
 いきなりこの話だけ見て、前話までの「董卓の悪逆ぶり」を見ていなかったためにそう感じたのでしょう。あと、それ以上に、「自らの悪逆非道を正当化するために、相手の悪逆な点を宣伝する国」をリアルタイムで見ているために、「敗れ去った権力者に対する負の宣伝は、宣伝する側の都合を割り引いて考えたほうがいい」という考え方が身についた、というのも原因としてあるのかもしれません。
 なお、この「養女を使って」というのは「三国志演義」の創作らしいです。そう考えると、してもいない行為を後世に伝えられてしまった王允も、かなり悲運の人と言えます。
2004/1/14(水)
 最近、よく「週末起業」という言葉を聞きます。仕事のない週末を利用して、趣味などで得た知識を基にした個人商売を始める、という意味らしいです。なんか画期的な新世紀の収入増加方法のようですが、結局のところは、「給料を上げるはあきらめて、代わりに休みの日に働け」という事のようです。
 確かに、「平日は普通に会社員だけれど、土日はもちろん年末年始もアルバイトする」というような「とにかく働いて金を稼ぐのが好き」という人は存在します。そのような感覚の人が「週末起業」するのは、まあいいかもしれません。しかし、普通に土日を休んでいた人が、趣味の延長や小遣い稼ぎ感覚で始めるのはどうかと思います。いくら真新しい言葉を使ったところで、要は「週休ゼロ日制労働」でしかないわけですから。
 あと、これは本筋とは外れますが、参考のためGoogleで「週末起業」を検索したところ、「こうやれば週末起業は成功します。具体的な方法を知りたい方はこのボタンを押してください」などとあり、ページ下部には検索エンジンにひっかかるためにそのテの単語を大量に並べるような、あからさまなインチキ商売サイトが大量にヒットしました。
2004/1/13(火) リンク集にサイトを追加しました。また、構成を一部変更しました。
 元ボクサーで、ボケをかます事で有名なタレントが「鎌倉幕府設立は『ヨイクニ作ろう』だから4192年」と言ったそうです。印象が強かったのか、それをネタにした歌が二曲も発売され、パクリだ、偶然だとか話題になりました。この「4192年」は、確かに突飛な発言ではあります。では、彼と違って「鎌倉幕府は1192年にできた」という知識があれば、それは、そのタレントより賢い事になるのでしょうか。
 知る必要があるのは、「出来た年」ではなく、その頃、初の「幕府」ができた政治的・経済的な情勢のはずです。それを現状と照らし合わせてどうなのかという事を考えて初めて「鎌倉幕府成立を学んだ」と言えるのではないでしょうか。仮に成立年を覚える事に意味があるとしたら、その年代に他の国の政治・経済はどのようになっていたかを比較するためでしょう。
 結局、「イイクニ作ろう」と機械的に覚えているだけでは、「ヨイクニ作ろう」と覚えているのと大差がないように思えます。まあ、言い尽くされた事ですが、「歴史」をそのような暗記科目に貶めている今の「テスト教育」にその原因はあるわけですが。あと、余談ですが、実際に「鎌倉幕府がいつできたか」は学者によって解釈が違うそうです(参考サイト)
2004/1/12(月・休) 雑談コーナー人生ゲーム「昭和おもひで劇場」を掲載しました。
 嫁さんにつきあってフィギュアスケートの国際試合を見ていました。そのうち、「エキシビジョン」という皆が好きな曲で好きなように演技を披露するのが始まりました。その中のある選手の時に「シェルブールの雨傘」が流れました。
 県立地球防衛軍という漫画で、主人公が「シェルブールの山笠」という映画を見に行く場面があります。これは「山笠仮面」という漢が主人公のヒーロー物で、そのキャラクターのあまりの印象の強さは、20年近くたった今もはっきり覚えています。しかしながら、それから現在に至るまで、元の作品と接する機会はありませんでした。そのため、「これがあの『山笠仮面』の元ネタか」と変な意味で感心してしまいました。
 さらに、その次の演技ではエルトン=ジョンさんの歌が流れました。これまた、数年前に発表された「県立地球防衛軍」の続編でネタにされたミュージシャンです。おかげで、スケートなど目にも入らず、頭の中は「県立地球防衛軍」が駆け回っていました。
2004/1/11(日)
 内閣官房副長官で、IT政策を担当しているらしい細田博之という人のサイトを見ました。まず、トップページからいきなり無意味なスペースシャトルが背景画像に使われています。他にも各ページごとに統一性のない背景画像を使いまくっており、画像のせいで文字の見えないページまでありました。
 素材集から取り込んだ無意味なアニメgifも頻繁につかわれていました。特に「IT革命小委員会(細田博之委員長)提言」なるページにはなぜか「紅葉が水面に落ちる」というアニメgifが全ページに貼られています。ページのセンスのこともあり、「この葉っぱは日本の『IT革命』の行く末を表しているのだろうか」などとまで思えてきました。
 まあ、議員にありがちな、「予算消化のために無意味なフラッシュを濫用したページ」よりは手作り感があっていいとはいえるかもしれません。とはいえ、ここまで趣味が悪いのは勘弁してもらいたいものです。ぜひとも「IT革命」を提言する前に、自分のサイトの改革を提言してもらいたいものだと心底思いました。
2004/1/10(土)
 小泉首相の元旦の靖国神社参拝に関して、中国で外務副大臣が小泉首相は二度と戦争を起こしてはいけないとの気持ちで参拝したなどと答えたそうです。昨年、日本はアメリカの起こした戦争にに全面賛同する態度を取り続けて後方支援を行いました。そしてさらに今年、現地に軍隊を出して戦争に直接参加しようとしつつあります。そんな時にそんな事を言って、誰が「なるほど、そういう気持ちで参拝したのですか」と理解するのでしょうか。
 まあ、首相の行為をゴリ押ししたいだけで、はなから相手の理解など求めてはいないのでしょうが。それにしても、ここまで空々しい発言はなかなか聞けるものではないですね。
2004/1/9(金) 漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
 NHKの会長が、紅白歌合戦の視聴率が低く発表された事に不快感を表明したそうです。特に、BSの視聴率が前年の2%から0.9%に半減したことに対し、衛星放送(の普及率)がこれだけ伸びている中で、視聴率が0.数%なんてことはありえないんですよ。と不機嫌な表情で語ったとのことです。
 衛星放送の視聴者数がいくら増えたところで、視聴率は増えません。それどころか、増えた分の人が衛星で紅白を視なければ、視聴率は下がります。これって、小学校の算数レベルの話だと思うのですが・・・。怒りのあまりに頭が沸いてしまったのでしょうか。
 いずれにせよ、会長氏には、年末の歌番組の視聴率などにそこまでアツくならないでほしいものです。このご時世、そんな事よりも重要な事はいくらでもあるはずです。
2004/1/8(木)
 「メイド本」という本を見かけました。別に「メイド」が好きなわけではないのですが、何となく背表紙を見たら驚きました。なんと、版元が「日本出版社」という会社だったのです。
 設立は1966年となってました。それまでよくその名前が空いていたものですし、創設者もよくその名前をつけたものです。ちなみに扱っている分野はアダルト系がほとんどなのですが、他に仮想戦争漫画・バイク雑誌・猫の写真集・刺青写真集など幅広く手がけています。そういう意味では「総合出版社」と言えなくもありません。
 ちなみに、刺青本は海外でも販売しているようで、英語版ページもありました。これを見た外国人が「これが国名を冠する、日本を象徴する出版社なのか」とか思うかもしれない、などとちょっと心配になりました。
2004/1/7(水)
 「春闘」の季節のようですが、今年も相変わらず「昇給なし」はもちろんのこと、「賃下げ」のまで、経営者団体はちらつかせています。理由は「デフレ」だそうですが、牛丼もハンバーガーも値下げ合戦の時代はとっくに終わっていると思うのですが・・・。その一方で、「日経ビジネス」によると、全産業の主要300社を28業種(金融を除く)に分類して業種別の利益を集計してみたところ、2003年度は11業種が最高益を塗り替える。とか。
 確かに、業績が良くなろうと、デフレの進行がどうなろうと、一円でもがめつく儲けるためには、労働者の賃金などは抑えるだけ抑えればいいのでしょう。そして、そのようにして作られた企業収益の向上をもとに、「日経ビジネス」などはここに「日本復活」を高らかに宣言する。などと浮かれています。ただ、その「復活」とやらを果たせるのは、「日本」全体のうちの何パーセントなのでしょうか。
2004/1/6(火)
 映画監督で、現在のアメリカ支配層を痛烈に批判する事で知られている、マイケル=ムーア氏の本を読みました。2001年9月11日に配本予定だったという最初の作品も、その「9・11」に関する内容も含めてかかれている新作も興味深い内容でした。
 それはいいのですが、この2作、ともに奇妙な邦題がついています。最初の「Stupid White Men(直訳すれば『愚かな白人』)は「アホでマヌケなアメリカ白人」に、新作の「Dude,Where's My Country?(直訳すれば『おい、我が国はどこだ?』)」は「おい、ブッシュ、世界を返せ」もなりました。「白人」を「アメリカ白人」にするのはいいとしても、「アホでマヌケな」は誇張のしすぎですし、新作に至っては、アメリカ支配層を批判する本が、あたかもブッシュ大統領個人を批判するかのごとくになってしまっています。もちろん、売るための戦略などもあるのでしょうが、もう少し、原題を重視する姿勢があってもよかったのではないでしょうか。
 ちなみに、氏の日本語版サイトも、トップページの目立つところにあまり関係のなさそうな人の写真があり、そこをクリックするとその人による意味不明の雑文が掲載されていたりします。どうもムーア氏はかなり日本語版スタッフ運の悪い人のようです。
2004/1/5(月)
 軽い気持ちでネット懸賞に応募しました。当然、何らかの宣伝メールが来る事くらいは覚悟していたのですが、予想と違い(?)3つの会社からメールが来ました。もちろん、懸賞応募ページには「3社から宣伝メールが来ます」などとは書いてありません。さらに、うち2店のメールは巨大フォントを多用したうざいHTMLメールで、中には「9万円の商品を3800円で」とメールに書き、クリックして出てくる販売ページには「この機能を他社の製品でそろえると9万円ですが、それを3800円で販売します」と書いてありました。どう解釈しても、メールマガジンの内容は事実に反しています。
 当然ながら、速攻で配信停止手続きを取った上に「このメールアドレスのメールを受信拒否」にしました。それにしても、こんな「オプトアウト・うざい表示・不確かな内容」と嫌われる3要素をそなえたメールで収益効果はあるのでしょうか。個々の社名・店名などはすぐに忘れましたが、これらの会社が出店している「ショッピングモール」の名前だけは記憶に残りました。とにかく有名なところなので、私と同じ思いをして、そのモールに悪印象を持った人も多いでしょう。困ったことに、自分の勤務先も仕事でそこに出店しているのです。おかげで、メールそのもので不快な思いをした上に、「これだとモール全体、ひいては自分の所まで印象が悪化しないか」と余計な心配までする破目になりました。まあ、そのような情報を得ることが出来た上では、有意義な「懸賞応募」でした。
2004/1/4(日)
 1週間の正月休みが終わりました。忘年会で飲みすぎて二日酔いになった事を除けば、まあ、順調な末年始を過ごせたと思っています。やろうとしていた事の8割くらいはできましたし、生活リズムもさほど狂いませんでした。
 とはいえ、やはり終わってみると、あっという間に終わってしまった感じです。自分にとっては4日以上連続して休める期間は他にないので、つい「次の正月休みまであと1年か・・・」などとも思ってしまいます。まあ、いざ出勤すれば、30分もせずに「仕事モード」に戻れるのですが。
2004/1/3(土)
 日常実録モノの漫画を読んでいたら、荒川区の町屋から、新習志野という駅に行こうとして、かなり前に買ったと思われるプリインストール版「駅すぱあと」で調べた結果、日中の武蔵野線を使う事にした人の体験談がありました。示された経路の通りに武蔵野線のホームに行き、駅で時刻表を見たら、日中には新習志野まで直通する電車がなく、一つ手前の南船橋行きしかなくて愕然とした、と書かれていました。結局、途中駅(西船橋?)まで行ってタクシーで新習志野に行ってえらい目にあったそうです。
 新習志野に行きたければ、南船橋で京葉線に乗り換えればいいだけの話なのですが、確かに予備知識がないとわからないかもしれません(参考図)。同じ「駅すぱあと」でも、Web版を使えば、時刻検索までしてくれるので、このような「悲劇」は起きなかったでしょう。また、逆に調べたりせずに東京に出て京葉線に乗れば、やはり何事も起きなかったはずです。つまり、下手にプリインストール版「駅すぱあと」があったために、不便な目にあったわけです。小噺ながら、文明の進歩とその副作用について考えさせられる興味深い話でした。
2004/1/2(金) トップページのデザインを変え、配色を1・2月用にしました。
旅行記と地元ネタ海にそびえる白い富士を掲載しました。
冬コミ御礼を掲載しました。
 外務省が機密扱いにしていた日米地位協定の解説書を沖縄の新聞社が入手しました。日米地位協定で日本にとって不利なものを、日本人相手に説明するための虎の巻みたいな文章です。
 たとえば、日本国内で犯罪を犯して、本来日本警察で身柄拘束しなければいけないはずの米兵については、米軍による「身柄拘束」でもかまわない、と地位協定ではなっています。これについては、風俗習慣等の違いから日本側としてもこれらの者を拘禁することは不必要な手数がかかるからと説明できる、と記載されていました。つまり、「治外法権」を押し付けられた国の役人が自国民に「これについてはこういう理由だから納得しろ」と説得させているわけです。
 一般的には「1894年に陸奥宗光が治外法権を撤廃させた」と思われていました。しかし実のところは、敗戦以降復活しており、しかもそれを維持する努力を日本政府が行っていたわけです。今更なんですが、本当に「属国精神」が旺盛ですね。
2004/1/1(木) リンク集の「今月のお勧め」を更新しました。
 新年あけましておめでとうございます。
 今日は、特に目当てがあったわけではないのですが、ヨドバシの初売りを見に行こうと千葉に行きました。しかし、千葉駅の改札を出たときに「新宿は元旦から営業だけれど、千葉店は2日からの営業だ」という事を思い出しました。あらかじめ調べていたのにもかかわらずこの体たらくです。今年も先が思いやられます。
 しかし、その代わりに仕方なく行った千葉公園はなかなか楽しめました。池では水鳥達が餌をくれそうな人間を目指して泳ぎ回り、地上では、多種多様の犬が散歩に来て、犬同士で親しげにふるまったり、喧嘩腰になったりしていました。日常といえば日常ですが、水上も地上もまったりしていて、心の落ち着くひとときでした。
 相変わらずですが、こんな調子でいろいろとやっていきますので、今年も「つれづれの館」を何卒よろしくお願いいたします。なお、明日は一日遅れですが、新年にあわせ、トップページなどを大幅に改装する予定です。あわせてよろしくお願いいたします。


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