2004年1月後半のつれづれの日々(更新情報)

2004年1月前半へ2004年2月前半へ
「つれづれの日々」へ戻る

2004/1/31(土) 絵画館壁紙データを更新しました。
 派兵先の「市評議会」が機能しているかどうかを首相も防衛庁長官もまともに把握していないような状況で、イラク派兵が強行採決されました。毎度のことながら、かつて聞かされてきた「平和国家日本」だの「民主国家日本」だのという言葉がいかに空虚なものだったのかと再認識させられます。
 政治はもちろん、マスコミの報道なども着実に戦前・戦時中に回帰しているこの時勢。次に回帰するのはやはり国民生活なのでしょうね・・・。
2004/1/30(金)
 1月の恒例行事に「新春賀詞交かん会」があります。どこでも普通に行われている行事ですが、会によって「賀詞交換会」だったり「賀詞交歓会」だったりします。Googleで「賀詞交換会|賀詞交歓会」で検索したところ、ほぼ同数でした。したがってどちらが正しいのか解りません。一見すると、多くの人が集まって宴会をやるのだから「交歓会」のような気もしますが、上に「賀詞」がつく事を考えると、「交換会」のほうが筋が通っているようにも思えます。一体、元々はどちらだったのか、興味深いところです。
 ところで、私も今日、とある業界の「賀詞交換会」に行きました。普段会わないような業界の人と話をするなどして有意義な時間を過ごしていました。ところが、途中で主催者による「名刺を20枚以上交換した人にのみ参加資格のある抽選会」の予告放送がありました。いわく「3分後に始まりますので、まだ20枚に達しない人は急いで交換してください」とのこと。すると、前方から小走りで来た人に名刺交換を頼まれました。その人は挨拶もなければ、自己紹介もせず、ただ名刺だけ交換してすぐに走り去りました。この人にとっては、まさしく「交換会」と言えるでしょう。しかし、そんな交換に何か意味があるのでしょうか。やはり「交換した後に交歓する」のではなければ、意味はないと思うのですが。そう考えると、二つの言葉が併用されているのは、ある意味正しいのかな、などとも思えてきました。
2004/1/29(木) 漫画図書館ながい閣下新作短評を更新しました。
 スーパーの調味料置き場に減塩しおという商品がありました。一般的に使われている「塩」が塩化ナトリウムをほぼ100%使っているのに対し、これは半分くらいが塩化カリウムで、高血圧対策に効果があり、なおかつ味は通常の食塩とほとんど変わらないとのことです。
 味とか健康に関する事はよくわかりません。しかし、やはりこの名づけ方は日本語としてどうか、と思います。この感覚で「糖分控えめの砂糖」とか、「油分カットのサラダ油」なんてのが出てきたりするのでしょうか。
2004/1/28(水)
 学歴詐称で問題になった議員が話題になっています。本人は「議員手当てを返上する」などと言っていますが、議員手当などより、そのような恥知らずが議員をやるという事自体がまずい、という事にいつになったら気づくのでしょうか。
 ところで、「詐称」と言えば、10ヶ月ほど前に小泉首相は、イラクは、12年間、国連との約束を破り17回の国連の決議を無視して、これらの兵器の廃棄に協力してきませんでした。このイラクの大量破壊兵器が世界の平和に対する重大な脅威になっているのです。とメールマガジンに書きました。この文面を見る限り、この人は何か明確な「イラクの大量破壊兵器保持」の証拠を知り、それを元にイラク戦争(=米軍のイラク市民大虐殺)に協力したとしか考えようがありません。当時、大量破壊兵器の保持に関して、「もっと査察をしないと解らない」国連が主張していたにもかかわらずです。
 そればかりか、いざフセイン政権が崩壊し、イラクが占領されても大量破壊兵器は出ませんでした。それに対して問われると、フセイン大統領も見つかっていないから、フセインが存在しなかったと言えますかなどと訳のわからない答弁を披露しました(どうでもいいですが、フセイン氏が見つかった事によってこの「論拠」も崩れたと言えます)。
 そして、先日、未解決なのは事実だ。いま、もっているとも、もっていないとも断言できないと国会答弁しました。となると、あのメールマガジンでの断言は何だったのか、という事になります。
 「学歴詐称」では人は死にませんが、首相のアメリカ支持は、多くのイラク市民の死と関わっています。そう考えると、どちらの人物の「事実に基づかない記載」がより問題かは明確です。自民党も学歴詐称議員を責める暇があるなら、「大量兵器詐称首相」を責めるのが先なのではないでしょうか。
2004/1/27(火)
 20時過ぎに、チャイムが鳴りました。ドアスコープから除いたところ、新聞の集金でも宅配便でもない、見知らぬ男がいました。用件を尋ねてみると「○○工業のこの地区の担当で、水道の残留塩素を調べています」とのことでした。頼まれもしないのに、見知らぬ人の家に行って水道水を調べようと人がいるとしたら、99%くらいの確率であやしげな浄水器の類の訪問販売でしょう。当然断ったところ、「他の人はみんなやっている」だの「無料ですから」などと食い下がってきました。こうなると相手にするだけ時間の無駄だと思い、放置して部屋に戻りました。
 それにしても、仮に本当に好意で水質を調べるつもりの人だったとしても、こちらには用の無い知らない人間に部屋に入られるのは嫌だと思うのですが・・・。しかし、事実としてこういう訪問販売が行われる、という事はそれにひっかかる人がいる、という事なのでしょうね。不思議な事です。
 ところで、それがきっかけで、訪問販売の規制ってどうなっているのだろうかと気になり、経済産業省のサイトの「訪問販売等に関する法律」を見てみました。すると、やけに読みづらい文字列が飛び込んできました。なにせ、行間より文字間のほうが広いのです。ソースを見たら、これは「法令文書用のスタイルシート」として設定されている書式のようでした。なぜわざわざこんなに見づらいようなスタイルを設定するのか、これまた非常に不思議でした。
2004/1/26(月)
 大阪で、中学生が実父とその内縁の妻から過酷な虐待を受けた、という事件が報道されました。まだ、容疑者が逮捕された段階でしかないので、事件そのものを論評するのは早いのでそれについては書きません。
 ただ、それとは別に非常に気になることがありました。被害者が通っていた学校は虐待があった事は様子の変化から気づいたのですが、容疑者にすごまれたために、特に具体的な対応はせず、それを口頭で伝えられた児童相談所も何もしなかった、と報じられています。その一方で、被害者には弟がいて、彼も虐待を受けたが、別居していた実母のもとに逃げ出した、とも報じられています。
 普通なら、そのような状態で次男を保護したお母さんは、長男の事も気になるはずです。そのような時にまず相談する公共機関はどこでしょうか。少なくとも学校や児童相談所などではなく、もっと強力な捜査権を持った機関に駆け込むと思うのですが・・・。学校や児童相談所だけが「怠慢」だったという報道ばかりですが、本当にそうなのでしょうか。非常に気になるところです。
2004/1/25(日)
 カナダの高校生の「マイク=ロウ」という人が、mikeroesoft.com(マイク=ロウ ソフト)というサイトを立ち上げたところ、Microsoft社からクレームがきたそうです。自分の名前を使ったドメインでサイトを立ち上げる際にも、似たような名前の会社の許可を得なければいけない、とは面倒な事です。幸い、当サイトは企業が絶対使わないようなドメインを取っているので、そのような心配はないのですが・・・。
 それにしても、自社のブラウザにステータスバーに偽のURLが表示されるというセキュリティホールが発見されたにもかかわらず、手間のかかる「回避策」を提示するだけで、セキュリティパッチも配布しないような会社が、なんでそのような事に目くじらをたてるか疑問です。問題の重要度を大幅に履き違えているとしか思えません。
2004/1/24(土) 絵画館オリジナルメイドさんを掲載しました。
 私と同じ年ながら、大学で助教授をしている方の日記に、「まんが日本昔話」のエンディング「にんげんっていいな」を子供が歌っているのを聞いて、その中の歌詞の「お尻を出した子一等賞」ってどういう意味だ?、と疑問に思う、という話がありました。
 言われてみると、確かに意味不明な歌詞です。それを読んで思い出したのですが、このアニメのエンディングは、ひたすら謎の生物について語る「グルッパーの歌」とか、同じく謎の生物を捕まえようとしているだけの話(?)の「トッピンからげて逃げられて」だのと、意味不明な歌が多々ありました。当時は、当然のように聞いていましたが、今思えば土曜の夕食時に放映される子供向け超定番アニメに、よくもあのような前衛的な(?)曲を流せたものだ、と不思議に思いました。
 また、そのような定番の歌を聞いていて、論理的整合性が気になるという、この学者の観察眼および頭の構造にも感心させられました。
2004/1/23(金)
 2004年の景気は「悪くはならない」---消費者の意識調査からというニュースがありました。確かに、その調査では昨年に比べると2004年の暮し向き予測は「良くなる」が5.8%増え、「悪くなる」が12.8%減りました。そういう意味では、一応表題のような主張もできるのかもしれません。
 しかし、全体での割合を言うと、「良くなる」は9.9%、「悪くなる」は33.8%、「変わらない」が56%です。ちなみに、2003年の景気については84.6%の人が「悪い」と答えています。ところが、この調査では、それを「良くなる」と「変わらない」をあわせて、7割近くが「今より悪くなることはない」と感じていることが分かった。と解釈し、表題のような結論に達しているようです。
 いくらなんでも、「良くなる」が1割しかいないのに、「消費者の意識調査は『悪くならない』」と解釈するのは、無理がありすぎるのではないでしょうか。これは極端な例なのかもしれません。しかし、こんなのを見ていると、巷にあふれる「今年は景気が回復する」という報道も「どのようなデータをどのように分析した結果そう言えるのか?」と疑問に思えてきてしまいます。
2004/1/22(木) 漫画図書館ながい閣下新作短評を掲載しました。
 最近、フィッシング(phishing)という詐欺が目立っているそうです。有名サイトそっくりのサイトを作り、その有名サイトを騙って「URLをクリックして、当サイトに登録している個人情報を更新してください」スパムメールを流すなどして、個人情報を盗み出そうとする詐欺だとか(参考記事)。世の中には色々と悪質な事を考える人がいるものです。
 そんな事を考えながら、TV番組表を見ていたら「クロスフィッシング」という番組がありました。釣りの事は全然わからないので、この言葉の意味するところは解りませんが、その語感から、「クロスサイトスクリプティングとフィッシングを組み合わせた詐欺サイト」などというものを想像してしまいました。
 あと、余談ですがこの「phishing(phish)」という言葉、検索サイトの辞書機能などで調べても意味が解りません。新しい言葉のようですが、もしかして、この「フィッシング」を定義づけるために誕生した言葉なのでしょうか。
2004/1/21(水)
 朝のラジオで、農政関係の独立行政法人の課長とかいう人が、日本の農業について語っていました。主題は、何十年も言いつづけている「兼業農家などの効率の悪い小規模農業は切り捨てる」というような発言でした。あれだけ減反や農産物輸入を拡大しながら「これまでは国が護送船団形式で農業を守ってきた」などと言っていました。そして、何よりも呆れたのは、徹頭徹尾、「農産物は安価で販売できれば消費者のためになる」と言いつづけ、「食の安全」については一瞬たりとも触れなかった事でした。おそらく、この人にとっては、BSE汚染の牛肉だろうと、ポストハーベストが大量にかかった果物だろうと、安ければ「消費者のため」なのでしょうね。
 この人が農政においてどんな立場なのかわかりません。しかし、こんな人物がそこそこの地位を持ち、それの発言を「公共放送」が無批判に流す、というのは本当に不快でした。おかげで、怒りのあまりすぐに目が覚めたので、そういう意味では「非常に有益な目覚まし」だったとは言えますが・・・。
2004/1/20(火)
 福岡2区で当選した民主党議員の学歴詐称が話題になっています。とりあえず、数日前までは「卒業していないことが判明すれば(議員)バッジをはずす」と言っていたのですから、ぜひとも初志貫徹してほしいものです。
 ところで、この議員が福岡2区で戦った自民党候補は「統一教会員愛人疑惑」などで有名な前副総裁でした。もしこの民主党議員が辞職して、補選に彼が出て当選したら「愛人問題の逆風を跳ね返して議席を奪還」という事になるのでしょうか。これからもこういうような「二大政党による、似たような候補者による一騎打ち」は増えそうです。
2004/1/19(月) 漫画図書館心に残る名作−ストーリー漫画ヒカルの碁を掲載しました。
 NHKラジオで、ポーランドのイラク派兵の内情について解説していました。EUの関係とNATOの関係など、いろいろな狙いが政府にあり、派兵につながったとか言っていました。国の偉い人には色々な思惑があるのでしょうが、結局派兵して命の危険にさらされるのは一般の兵士である、という事は、アメリカ・日本とも変わりません。まあ、これはいつの時代のどこの国でも同じ事ですが。
 ところで、この放送の時は、全てポーランド軍は「派兵」されていました。ところが、別な日に同じ番組で自衛隊のイラク派兵を取り上げた時は「派遣」でした。行くところも、目的(アメリカの占領支援)も同じなのに、なぜ違う言葉を使うのでしょうか。そのように政府の思惑に「配慮」ばかりしているから、「イラクへ取材に行くな、情報はこちらが発表したものだけ載せろ」などという防衛庁の「大本営発表宣言」が平然と行われるようになるのでしょうね。
2004/1/18(日)
 ここ一ヶ月ほど、HTMLの正規化(?)にハマっています。これまで自分が書いてきたHTMLファイルのタグのおかしい所を修正しているのわけです。当時は、「思ったように表現されない」と思った時は、力技(?)で、タグをめちゃくちゃに組み合わせてなんとか表現していました。それを今振り返って見ると、「こうすれば簡単なのに、なぜこんな変な打ち方をしていたんだろう?」と呆れるばかりです。
 ちょっとおかしいタグでページを作っても、ブラウザで表示する際にはほとんど変わりません。しかし、後で一括して変更しようとすると、いろいろ不都合が生じます。それに、タグをチェックする機能のあるサイトで、「このページは0点です」などと書かれるのは、愉快ではありません。そういうわけで、暇を見てはタグの修正をしてしまい、今日なんかは、あやうく約束の時間に遅れかけるくらいに熱中してしまいました。
 なお、タグばかりいじっているわけでなく、本文のほうも色々書いたり考えたりしています。同じ書くのでも、「ちゃんとした構造のHTMLで書いている」と思うと、筆(?)も進むような気がしないでもありません。いずれにせよ、早く全ページを納得できるような構造のHTMLにしたいものです。
2004/1/17(土)
 秋に「大相撲ダイジェスト」が終わったのを受けて、初場所からNHKが「大相撲幕内の取組」という番組を始めました。一言で言うなら「昔の大相撲ダイジェスト」です。昼に放送されたのを編集して、中入り後の全取組を淡々と紹介しています。当然ながら、故「大相撲ダイジェスト」みたいに、英語のロゴがあったり、題字が炎をまとうなどといった謎の演出もありません。
 もちろん「ダイジェスト」の視聴率低下は、演出のせいでなく、相撲人気の低迷だという事は承知しています。とはいえ、やはり末期の「本筋と関係ない演出」は百害あって一利ないものだったと、この後継番組を見て改めて感じました。
2004/1/16(金)
 以前から応援していた野球選手が、韓国系のメディアで「在日韓国人」という立場でインタビューを受け、その内容がネットに掲載されました。すると、彼を差別する発言がネット上で続出し、その選手の公式サイトの掲示板は閉鎖となりました。
 インタビューの内容は、極めて普通で、選手として一年を振り返った後、同胞に対するエールを送る、といったものです。にもかかわらず、「在日韓国人である」という事を明かし、それに誇りを持った発言をしただけで、この選手はネットなどで嫌がらせを受けたわけです。(もちろん、仮に、激しい民族的発言をしていたとしても、差別的書き込みをネットにしていい、などという事は断じてありませんが)。
 私なんかむしろ、その選手の「強さ」みたいなものを感じ、さらに応援する気が強くなったのですが、差別主義者にとっては「許せない事」だったようです。改めて、日本に根付く差別意識の強さを実感させられました。


2004年1月前半へ2004年2月前半へ
「つれづれの日々」へ戻る

トップページへ戻る