2003年12月後半のつれづれの日々(更新情報)
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2003/12/31(水) 毒舌の間を更新しました。
 毎年暮れに清水寺で発表される「今年の一文字」は「虎」だったそうです。もちろん、タイガースが18年ぶりに優勝した事からきているのでしょう。もっとも、このような政治・経済状況で、なぜ「虎」なのかは外国人には理解されないようで、中国の人民日報では、「虎虎有生気(勇ましく活気に満ちる)」の言葉があるように、「虎」の字には日本人の期待が込められている。などと、かなり苦労して解釈しています。
 私にとっての今年の最大の事件といえば、何と言っても、「フセインが気に食わないから」という理由で米英軍がイラクを攻撃して多くの民間人を殺したこと、さらに日本政府がそれを全面的に支持した上に、自衛隊の派兵を決めた事です。さしずめ漢字一文字にすれば「戦」でしょうか。そういう事もあり、「2003年で虎」といえば、まず最初に「イラクを占領していた米兵が、動物園で酒盛りして、希少なベンガル虎にちょっかいを出し、反撃されたので撃ち殺した」という事件を思い出します。
 そのような戦争に日本が直接関わる事が決まったのが2003年であり、実際に関わるのが2004年なわけです。そのように憲法9条がなし崩しにされる一方で、相変わらず日本の政治・経済・社会は暗い話ばかりです。なかなか、楽しく振り返る事ができません。
 本当は私も、戦争だの経済だのに一喜一憂することなく、今年の最大の話題として野球などの「趣味」を挙げたいものです。現状ではかなり厳しいですが、いつかそういう年が来てほしいものです。
2003/12/30(火)
 選挙違反でまた議員が逮捕されました。なんでも、最初は政党助成金制度を利用して、立件されないよう工作していたようです。政党助成金制度が導入されるとき、マスコミはこぞって「これで政治は改革される」などと褒め称えましたが、現状はかくのごとしです。だいたい、その間、政党助成金によって政治が良くなった事など、何一つありません。
 また、今回の報道では、「連続して落選したため、『買収』という手段をとったのだろうか」みたいに、あたかも突発的な非常手段として選挙違反をしたかのような書き方をしています。しかし、新井容疑者が前回・前々回の選挙で、問題行為は一切していない、などと証明されてはいません。逮捕された議員の今回の選挙だけが「特異な例」と結論づけるのは早すぎると思うのですが。まあ、そのような掘り下げた報道を今の商業マスコミに期待するのが無理だというのはわかってはいるのですが・・・。

2003/12/29(月)
 ファイヤーウォールという言葉があります。しばらく前までは法人用途のみでしたが、ここ数年は個人用のソフトが売られたり、WindowsXPに搭載されるなど、かなり一般化されています。ところが、一般ニュースで報道される際の訳語を見ると、いまだに統一した日本語がないようで、「安全障壁」「安全隔壁」「不正侵入の防壁」など、新聞社・通信社によって異なります。日頃使われており、かつ重要なものにも関わらず、確定した日本語がないというのも奇妙なものです。これからますます重要になってくるものだと思いますので、早く統一したほうがいいと思うのですが。

2003/12/28(日)
 嫁さんの手伝いで冬コミに行きました。スペースの近くには軽食スタンドが2つありました。一つは、パックに入った焼きそばやたこ焼きを売る、普通の「スタンド」です。しかしもう一つは、店舗面積の割には店員が多く、開店前には店長と思しき初老の外国人が、朝礼みたいな感じでなにやら指示を出していました。
 試しに買ってみたら、ネイサンズという、10日前に日本第一号店を出したばかりのアメリカの大手チェーンでした。このコミケ出店は「日本第二号店」の開店準備研修も兼ねていたでしょうか。
 最近のコミケは、行くたびに何か新たな「メジャー化の証明」を見せ付けられます。とはいえ、「外食チェーンの日本進出」をコミケ会場で知る日が来るとは、夢にも思いませんでした。

2003/12/27(土)
 新宿の靖国通り沿いにある「MANBOO!」という漫画喫茶の前を通ったら、「1時間百円」と書いてありました。地元の同系列の店より安い表示なので、開店キャンペーンでもやっているかと思って入ってみたところ、「男性は1時間200円でさらにフリードリンク200円」という説明を受けました。ちなみに料金表を見たら女性は「1時間100円で、フリードリンクが280円で計380円」と書いてありました。フリードリンクは断れませんから、実際には性別を問わず「1時間100円」という利用はできないわけです。
 結果的には普通の店と大して変わらない料金体系なのですが、そのような看板を見せられると、非常に高く感じます。一見さんに入らせるのには有効な作戦なのでしょうが、長期的に見てどうなのでしょうか。ちなみに私は、「このグループの店には二度と入らん」という感想を持って店を出ました。

2003/12/26(金)
 先日、「プラットワン」て何か?と職場で尋ねられました。110度CS衛星放送で、スカパーと同じ番組を流している事だけは知っていたので、「使っている衛星が違うスカパーの一部門でしょう」と答えてしまいました。しかし、数日後に実は別会社だという事を知り、ちょっと恥をかきました。ところが、さらにその数日後、「プラットワン」とスカパーの110度CS放送部門の「スカパー2」の合併が発表されました。結果的には自分の最初の発言は、半年後の未来の「予言(?)」になっていたわけです。
 「スカパー1」も「パーフェクTV」「JスカイB」「ディレクTV」が順に合併して今の形になったわけですが、110度CS衛星放送も同じ歴史をたどった、という事でしょうか。それにしても、もう一ヶ月くらい早く発表してくれれば、余計な恥をかかなくてすんだのに、と逆恨み(?)したくなるような合併でした。

2003/12/25(木) 漫画図書館を更新しました。
 岩手の高校の実験で、これまでの物理学上の定理を覆しかねない結果が出たそうです。物理は高校一年の冬で挫折した私にはどのくらい凄いのか全然解りません。
 ただ、私にもわかるレベルで興味深かった事は、この実験のきっかけが「パチンコ玉を大量に持ってきた生徒がいて、磁石でつるしてみたところ、宙に浮く現象が見られ驚いた。」という事です。普通に考えてその生徒がパチンコ玉を大量に持ってきた、という事はその生徒がそこそこパチンコに勝ったからなのでしょう。もし、その時その生徒が負けていたり、逆に大勝ちして端数の玉などどうでもいい心境だったら、この貴重な実験は行われなかったかもしれません。そういう意味では、「リンゴが落ちるのを見た」以上に極めて貴重な偶然がきっかけとなった「新発見」と言えるかもしれません。
2003/12/24(水)
 23年前に起きた、殺人事件の被害者を警察が「自殺」と断定した「生坂ダム殺人事件」で、県公安委員会は当時の捜査に過失はない、という報告書をまとめたそうです。  ということは、過失の無い捜査により、不当に殺された被害者が自殺者扱いされ続けた、という事になります。被害者や遺族にとってはたまったものではありません。
 このテの事件報道で不思議な事は、「なぜ、動機がないのに自殺扱いできるのか」という事です。遺族が「自殺するはずがない」と主張しているのだから、それは極めて重要な証拠なはずなのですが。
 まあ、どうせ後に誤捜査が判明したところで、公安委が「捜査に過失がない」とお墨付きをくれるから、と思えば、最初に行った捜査の検証などに身が入るわけはないですか。結局、今の警察体制そのものが、誤捜査の温床となっているという事なのでしょう。
2003/12/23(火)
 今日はやることなすこと裏目に出る日でした。わざわざ電車に乗って食事をしに店に行ったらその店は臨時休業でした。そして代わりに入った知らない店では無茶苦茶まずいものを出されました。さらに、次の目的地では、会いに行った人がいませんでした。そして、その次の目的地でも、これだけはないだろう、という最悪の結果に。冗談みたいな一日でした。
 そのなかで唯一いいほうでの予想外だった事がありました。最初の店に行く途中に新宿御苑を通りました。ただ散歩するだけのつもりだったのですが、芝生を通ったら、寝転んでいる人がいました。あまりにも気持ちよさそうだったので思わず真似してみたのですが、穏やかな日差し・さわやかな風・雲ひとつない青い空、とその心地よさは言葉で説明しきれないほどでした。
 まあ、いい事にせよ、悪い事にせよ、どこで何が起きるかわからない、という事なのでしょうね。
2003/12/22(月)
 冷蔵庫を開けたら、数日前に嫁さんが煮た南瓜が残っていました。冬なので、まだまだ十分食べれそうです。そこで、晩酌に飲む焼酎のお湯割のつまみにする事にしました。たまたま煮すぎた南瓜が残っていただけのことですが、おかげさまで、数年ぶりに冬至に見合った「行事」を実施することができました。来年こそは10数年ぶりの「ゆず湯」をやりたいものです。
2003/12/21(日)
 埼玉の自民党などの県議が、公費を使った「視察旅行」で買春をしたのが、TVで報道され、問題になりました。映像まで残っていますが、議員達は「土産を渡しただけ」とか「カラオケを歌っただけ」などと釈明しています。ところが、その一方で、今回の「視察旅行」に支払われた公費は返上しました。やましい事をしていないのなら、公費を返上する必要などはないと思うのですが。
 この前の選挙の自民党のマニュフェストに「外国人の犯罪を減らす」が書いてありました。しかし、外国人に絞って犯罪対策を行うより前にまず、自分のところの地方議員の「外国での犯罪」を取り締まるほうが先なのではないでしょうか。(※なお、本論とは関係ありませんが、「外国人犯罪」についてのデータはここここに興味深いものが載っています)
2003/12/20(土)
 大塚家具といえば、新宿の三越新館や、多摩そごうなど、閉店したデパートの跡に入る事で有名です。その大塚家具の津田沼店が、近くに出来た海浜幕張店と統合、という形で閉店になりました。もちろん、家具屋ですから、かなり広い売場面積です。いったいどこがその跡に入るのだろうか、と注目していました。すると先日、新たな看板が出来ました。そこには大きく「パチンコ・パチスロ」という文字が。ちなみに、上のフロアには居酒屋が入るという、秋葉原のラオックスデジタル館と同じ形態です。
 津田沼駅前には、既に何軒かのパチンコ屋があります。、にもかかわらず大規模店舗を新たに出すのですから、相変わらずこの業界は儲かっているのでしょう。
 それにしても、誰でも知っている有名デパートの跡が大規模家具店になり、その一方で家具店の跡地がパチンコ屋になる、というのはなんか、今の日本の縮図の一つみたいで、興味深いものがありました。
2003/12/19(金) 漫画図書館を更新しました。
 職場に毎日数件の「スパムFAX」が来ます。知らない業者からの宣伝で、業者によっては、同じ物を定期的に何通も送りつける所もあります。1枚1枚ではたいした事がありませんが、累積すればかなりの紙・トナーの無駄になってしまいます。しかも、この「スパムFAX」のおかげで、つきあいのある業者からの重要なFAX情報を、選別した人が間違えてスパム扱いされる、という「二次被害」まで発生しています。
 ちなみに、先日来た「スパムFAX」は、「リサイクルトナーによる節約」を売り込むものでした。頼まれもしないのに他人の会社のトナーを無駄に使わせておいて「トナー節約」とは呆れました。他にも「電子メール広告ソフト」みたいなものを売り込む「スパムFAX」もありました。それを宣伝するのに電子メール使わないでどうするんだ、と突っ込みたくなります。
 スパムメールほど話題になりませんが、迷惑度では劣るとも勝らないスパムFAX。こちらも「※未承諾広告」表示や、送信停止方法表示の義務付けなどを行ってほしいものです。
2003/12/18(木)
 千葉市は不燃ゴミは月に2回の回収になっています。我が家のある地域は第1・3木曜日です。そこで今日捨てる分をまとめていたのですが、ふと「これは今年最後の不燃ゴミの回収だよな・・・そうか、今年も終わるのか」という事に気づきました。
 もちろん、今月は12月だという事は頭では解っています。「忘年会」「年賀状」といった行事もこなしています。しかし、なんか定期行事を機械的に消化している感じで、「年の瀬」独特の気持ちにはなりませんでした。それがこの、「不燃ゴミ回収」で初めてその「今年も終わるんだな」という気持ちになりました。面白いものです。
2003/12/17(水)
 ブッシュ大統領がTVのインタビューでフセイン元大統領について「国民にしてきたことから、極刑に相当すると思う」と述べたそうです。この「国民にしてきたこと」は、独裁政治で反対者をはじめとする多くのイラク国民を殺した事や権利を侵害した事を意味するのでしょう。
 独裁体制の長さからすれば、確かに、フセイン氏は「累計で最も多くのイラク国民を殺した大統領」でしょう。しかし、「その次にイラク国民を殺した大統領」は一体誰なのでしょうか。特に、「今年に入ってから」と限定すれば、フセイン氏よりたくさん殺した大統領が存在するはずです。ブッシュ氏の論法からすると、その大統領も「極刑に相当する」のでしょうね。それにしても、「ならずもの国家」発言といい、これほど天に唾する発言が好きな人も珍しいと思います。
2003/12/16(火) 毒舌の間を更新しました。
 レンタルサーバーの業者を探していたら、「容量は多く、値段は安く、独自ドメインも使え、スクリプトもデータベースも使用可」という、非常に条件のいい所が見つかりました。Googleで検索しても、悪い評判はありません。ただ、問題はそのブランド名。なんと10数年前にあった成年コミック誌に同じ名前のものなのです。それはまあ不幸な偶然ですみますが、さらに印象的なのは宣伝文句。なんと「ナウでヤングなレンタルサーバー」という、10数年前でも死語だったようなものなのです。別にどんなブランド名・宣伝文句だろうと、サービスが良ければ問題はないのですが・・・。




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