朝から大ニュースが飛び込んできました。オリックスと近鉄が「合併」するとの事です。全貌はつかめませんが、実質的には近鉄が球団経営をやめ、現在のバファローズとブルーウェーブを統合して、オリックスが経営する、という形になるようです。そうなると、当然ながら球団数は減り、奇数になります。それについて、報道では「1リーグ制に移行」などと書かれています。もちろん、11球団で1リーグなどというわけにはいきませんから、暗に「もう1(もしくは3)球団減らす」という事を意味しているのでしょう。
これまで、近鉄やダイエーは、命名権などで赤字脱却のための手段を模索していました。しかし、度ごとに読売のオーナーが難癖をつけて実現には至りませんでした。公言しているように、読売のオーナーは「球団を減らして1リーグ」論者です。それゆえに、これまでの「生き残り戦術」は当然、潰しにかかるわけです。それに対し、今度の「合併」はオーナー氏の意向にかなった動きなので、実現する可能性は高そうです。
まだまだ第一報の段階なので何とも言えませんが、少なくともプロ野球界にとっては、非常によくない流れになりつつある事だけは確かです。
その渦中の両球団ですが、バファローズはファイターズと対戦。初回に正田投手から4点取るも、直後の2回表にバーン投手が3点を取り返され、以下、取ったり取られたりのシーソーゲームとなり、7対7の同点で9回裏になります。
クリーンアップからの攻撃という事もあり、ファイターズはクローザーの横山投手を投入。ところが、いきなり先頭の北川選手にストレートの四球を出します。ここでバファローズは代走に俊足の森谷選手を投入。期待に応え、次のバーンズ選手の打席で盗塁を決めます。さらに、そのバーンズ選手がセンター左にライナー性の当たり。これを新庄選手が好捕しますが、森谷選手はちゃんと二塁ベースについており、タッチアップで三塁に進塁。抜ければそこからスタートしてもサヨナラ、という状況とはいえ、なかなか出来ない的確な判断ではないでしょうか。そして、続く大西選手もライトの深いところにサヨナラ犠飛を打ち上げました。
終わってみれば、無安打1四球でサヨナラ勝ちしたわけで、まさしく「足でつかんだ勝利」と言えるでしょう。
また、ホークス対ブルーウェーブは今日もホークスが野村投手を打ち、序盤から得点。3回裏に早くも5点目を挙げ、「連続5得点以上」をあっさりと更新しました。この時は、昨日・一昨日と同じ展開になるかと思いましたが、7回表にグーリン投手、さらには二番手の山田投手を攻め、オーティズ選手の本塁打で追いつきました。
しかし反撃もここまで、直後にホークスが3点取って突き放し、8回にもダメ押しの2点を取り、終わってみれば11対6でした。これでブルーウェーブは4試合連続二桁失点です。
ライオンズ対マリーンズは張投手と高木投手が先発。初回にベニー選手の2ランで先制しますが、直後に佐藤友亮選手の二塁打を足がかりに1点返されます。さらに4回にはGG佐藤選手のプロ初本塁打で追いつかれ、6回には継投のタイミングがちょっと遅れ、GG佐藤選手の犠飛で勝ち越されます。そして7回、安打で出た佐藤友亮選手が内野ゴロで2塁へ。さらに次のフェルナンデス選手の打席で三盗を試みると、捕手が悪送球。一気に生還されてしまいました。さらに、安打などで走者を三塁に置いて暴投で失点。そして中島選手に適時打を打たれ、止めを刺されました。
その直後の8回表に福浦選手の2ランが出たものの、時すでに遅しで、その裏にダメ押しの2点を取られ、最後はセーブのつかない局面ながら、豊田投手に三者凡退に抑えられました。
両佐藤選手にやられた試合、という感じでした。それにしても、一昨日の11回裏といい、失策がことごとく点に結びついてしまいます。
タイガース対ベイスターズは6月に入ってやや調子が落ち気味の福原投手と、4勝中3勝がタイガースという三浦投手が先発。初回2死無走者からいきなり2点を取られ、1点を返すものの、種田選手に3ランを打たれ5対1に。最終的には7対2で敗れ、早くも今シーズン対ベイスターズ10敗目を喫しました。
スワローズ対ドラゴンズはマウンス投手と朝倉投手が先発。昨日と違い、スワローズ打線は10安打を放ちますが、拙攻で1点しか取れません。一方、ドラゴンズ打線もなかなか得点できませんが、6回表に5安打で2点と効率の悪い攻撃をしますが、結局これが決勝点に。昨日と同じスコアで、ドラゴンズが落合監督の故郷で連勝しました。
読売対カープは読売が勝ったようです。