2004年5月後半の野球見物日誌

2004/05/31(月) 序盤の拙攻が・・・

 今日はホークス対マリーンズの1試合のみ。先発はグーリン投手と渡辺俊介投手でした。渡辺投手は立ち上がりが悪く、いきなりバルデス選手に2ラン。さらに2回にも適時打を打たれて3対0に。さらにこの回、2死2塁から次の打者を三塁ゴロに打ち取りますが、これをフランコ選手が暴投し、4対0にされます。
 一方、マリーンズは2回表・3回表とも連打などで満塁の好機を作りますが、いずれも適時打が出ず、3者残塁となります。しかし、4回には久々に打線がつながり、大塚選手の2点適時打・福浦選手の適時打、さらには先ほどの失策の借りを返すフランコ選手の適時打で同点とします。
 しかし、反撃はここまで。直後の4回裏に犠牲フライで勝ち越されます。その後は三番手の山田投手に9人を完全に抑えられ、9回には三瀬投手に1安打をしたものの、結局それだけに終わり、1点差で負けました。
 二番手以降の川井投手・セラフィニ投手が後半は追加点を許さなかっただけに、かなり惜しい敗戦と言えるでしょう。安打数はホークス7に対し、マリーンズ10です。2・3回の逸機が大きく響いた試合でした。
 これで再び借金11に。ついに5月は連勝することができませんでした。一方、ホークスは5連勝。同率首位になっています。

2004/05/30(日) 久々に9回で終了

 バファローズ対マリーンズ戦。バファローズの予告先発はパウエル投手でしたが、寝違えたとかで、急遽、今期2度目の登板となる高木投手が先発。岩隈投手と同期・同学年で、ドラフト順位は上だった選手だそうです。その高木投手に中盤までベニー選手の本塁打の1点しか取れません。一方、ここ1ヶ月勝っていないマリーンズ先発の清水直行投手ですが、1回に先制されたものの、その後はバファローズ打線を抑えます。
 そして6回にフランコ選手が3ラン。結果的にこれが決勝打となり、4対1で勝ちました。最後は小林雅英投手が登板してセーブを挙げています。
 ファイターズ対ライオンズは、9回裏にファイターズが豊田投手からエチェバリア選手の本塁打で同点にし、「今期初失点」をつけましたが、その直後の10回表に和田選手が満塁本塁打を打ち、結局ライオンズが勝ちました。
 ブルーウェーブ対ホークスは、ホークスが満塁本塁打2本などで18点を取るという昨年みたいな展開となったようです。

 タイガース対ドラゴンズは、下柳投手が8回1安打という好投をするものの、タイガース打線もバルガス投手らを打てず、最後はサヨナラ負けをし、3タテを喫しました。
 スワローズ対カープはカープが圧勝。読売対ベイスターズは読売が勝ったようです。

2004/05/29(土) 連勝は止めたが・・・

 バファローズ対マリーンズは6連続完投で9連勝中の岩隈投手と、ミンチー投手が先発。ここのところ立ち上がりに必ず失点するミンチー投手ですが、今日も中村選手に2ランを打たれます。
 さらに、3回には不運なイレギュラーが適時打になり3点目を取られます。ここ3試合いずれも1失点完投の岩隈投手が相手なだけに、すでにかなり辛い状況になりました。しかし、試合前にバレンタイン監督が言っていた「対岩隈投手の秘策」があったのか(?)、福浦選手の2ランと、ベニー選手のソロで追いつきます。
 そこからまた両チーム点を取れず、マリーンズにとっては3試合連続の延長戦に。そして11回表、無死1・2塁の好機をバント失敗の併殺でつぶし、その裏は守備の乱れで満塁となり、そこで小林雅英投手が好調の星野選手にサヨナラ打を打たれました。
 ブルーウェーブ対ホークスはホークスが快勝、強風の函館で行われたファイターズ対ライオンズはファイターズが勝ちました。これで、首位ライオンズと2位ホークスのゲーム差は0.5となっています。

 ドラゴンズ対タイガースは、野口投手と杉山投手が先発。杉山投手が6回1/3を無失点に抑え、6回に先制しましたが、7回裏に2番手の安藤投手が同点にされ、代わったウイリアムス投手が勝ち越し2点適時打を打たれます。直後に、昨日抑えられた岩瀬投手から八木選手の適時打で1点差とするものの、最後は落合投手に抑えられ、連敗となりました。
 スワローズ対カープはラロッカ選手が本塁打2本にファインプレー3つと大活躍したカープが勝ちました。読売対ベイスターズは読売が勝ったようです。

2004/05/28(金) 同じ相手にまた

 ドラゴンズ対タイガースは、山本昌投手と福原投手が先発。福原投手にとってドラゴンズは、今期唯一の1敗を喫している相手です。一方、山本投手は今期ここまで2勝はいずれもタイガース。中盤までパーフェクトに抑えて完封した試合もありました。今回もその山本投手を打てません。一方、福原投手も6回までドラゴンズ打線を無失点に抑えますが、7回裏、四球と牽制悪送球という悪い形でピンチを作り、ここのところ絶好調の谷繁選手に打たれ、2点を失います。
 その直後の8回表には失策で出た赤星選手が盗塁成功して無死2塁のチャンスを作りますが、ドラゴンズの継投の前に得点できません。続く8回裏の無死1・3塁→1死満塁の大ピンチも福原投手がしのぎます。しかし、その踏ん張りは反撃につながらず、最後まで得点できず、2対0で負けました。
 ブルーウェーブ対ホークスは、ホークス和田投手が1失点完投。これで3連続完投勝利です。読売対ベイスターズは読売が勝ったようです。

2004/05/27(木) 「天敵」相手になんとか

 タイガース対ベイスターズ戦。周知のとおり対ベイスターズ開幕7連敗中と「天敵」にしています。さらに先発は現在4連敗中と不調で、今期はもちろん、昨年もベイスターズに勝てなかった井川投手ですから、今日も開始前から不利だったと言えるでしょう。
 一方、ベイスターズの先発は今期初先発の吉川投手。ドラフト自由枠の新人とはいえ、ここまでの起用は10登板中交代完了が9あるのに0勝0セーブという、「敗戦処理要員」です。その選手を昨年20勝のエースにぶつけてきたわけです。しかしながら、井川投手は2発の本塁打を喫して5失点し、中盤までは同点という、これまでの対戦成績通りの展開でした。しかし、同点でむかえた7回に相手の中継ぎエースの川村投手から金本選手が勝ち越し2ラン。さらに、8回には鳥谷選手のプロ初本塁打をきっかけに5点を取り、試合を決めました。
 これで、遅まきながら対ベイスターズ戦今期初勝利を挙げています。また、打たれながらも投げつづけた井川投手が久々の勝利。これでいろいろな流れが変わるといいのですが・・・。

 スワローズ対ドラゴンズは、初回に川上投手からラミレス選手が3ランを打って先制。その後、点を取り合い、9回裏にもクローザーの五十嵐投手から谷繁選手がこの日2本目の本塁打を打って2点差とし、さらに2死1・2塁で立浪選手という一発逆転の好機を作りますが、最後は五十嵐投手が投げ勝ちました。スワローズ先発の新人・川島投手はこれで今月負けなしの3勝となっています。また、敗れはしたもののドラゴンズの谷繁選手は4試合連続猛打賞で2試合連続本塁打。先週の土曜に2割3分台だった打率を3割に乗せています。
 読売対カープは読売が勝ったようです。

 あと、マリーンズとスワローズでトレードが成立。マリーンズの田中充投手・丸山選手と、スワローズの前田投手の交換が成立しました。開幕4戦目の試合で中継ぎで好投してプロ初勝利を挙げた田中投手が出て行くのは残念ですが、2001年のスワローズ優勝に貢献した前田投手には期待したいものです。

2004/05/26(水) 連日の延長戦

 ライオンズ対マリーンズ戦。帰宅時刻は23時ちょっと前だったのですが、まだ野球中継をやっていました。といっても、帰りの電車の中で携帯で随時チェックはしていまたので、試合が続いているかもしれないとは思っていましたが。
 というわけで、最後の打者二人しか見ていないのですが、小林雅英投手が10回裏無死1・2塁から登板し、敬遠四球のみでライオンズ打線をパーフェクトに抑えたようです。これで4試合・6イニング連続無失点。しかもロングリリーフまで完璧にこなしたのですから、完全復活と言えるのではないでしょうか。
 また、今季初先発の高木投手が5回2/3を1失点、中継ぎ陣も無失点でした。これだけ投手陣が復活しているのですから、あとは打線さえ当たれば、というところですが、新人の山崎投手相手に1得点、しかもスクイズ失敗などもあったようです。最下位とはいえ、打線が復活すればまだまだプレーオフ進出の可能性は十二分にあると思うのですが・・・。というわけで、マリーンズとしては今期2度目の延長12回引き分けとなりました。
 ブルーウェーブ対バファローズも延長12回引き分け。ファイターズ対ホークスは9回に勝ち越したホークスが勝ったようです。

 タイガース対ベイスターズは「天敵」相手に今期3度目の完封負け。スワローズ対ドラゴンズはドラゴンズが、読売対カープは読売が勝ったようです。

2004/05/25(火) 耐えて耐えて勝つ

 ライオンズ対マリーンズ戦は、いきなり初回に石井貴投手相手に3点を取りますが、その裏、昨日に続き、守備の乱れもあって4点を失い、逆転されます。しかし、2回以降は小林宏之投手が立ち直り、ライオンズ打線を抑えます。そして、3回には同点に追いつきました。
 その後は両チームとも点が取れないまま進み、8回裏に。1死3塁、さらには2死満塁のピンチとなり、さらに昨日4安打の赤田選手を迎えます。0-2になった時は終わったかと思いましたが、次の球に手を出してくれてセカンドフライになりました。続く9回表はトップからという事もあり、ライオンズはここまで防御率0のクローザー・豊田投手を投入。堀選手は安打を打ったものの、3・4番が抑えられて点は取れませんでした。
 その裏、5番手の小野投手が、1死1塁から4番の和田選手をセカンドゴロに。併殺かに見えたのですが、飛んだ位置が悪く、オールセーフになるという悪い流れに。ここで6番手の川井投手が登板し、対するライオンズも右の佐藤友亮選手を代打に送ります。その佐藤選手の当たりは、詰まった外野への飛球。落ちた時はサヨナラかに思いましたが、取るかと思ったのかフェルナンデス選手のスタートが遅れ、1死満塁になって助かりました。
 この幸運を機に、川井投手が素晴らしい投球。まずマクレーン選手を三振に。さらに、リーグ打点2位で、5月1日には同じ「同点の最終回満塁」から本塁打を打った中島選手もサードゴロに打ち取り、大ピンチを凌ぎました。
 10回は両チーム三者凡退で迎えた11回表、先頭の橋本選手が森投手から「生まれて初めて」というレフトへの本塁打を放ちます。そして裏には復調の兆しが見えてきた小林雅英投手が登板。和田選手には四球を出したものの、無安打で抑え、3試合連続のセーブを挙げました。
 8・9回のピンチをギリギリのところで凌いでのこの勝利は、非常に価値のあるものではないかと思いました。好投した川井投手は今季初勝利です。

 ファイターズ対ホークスは、中盤までは昨日同様の接戦。しかし、今日勝ち越したのはエチェバリア選手が3ランを打ったファイターズでした。その後、8回に1点を返され、9回にはクローザーの横山投手が安打と失策で無死2・3塁のピンチを作ります。一打同点、一発出れば逆転、という局面でしたが、ズレータ選手を三振、柴原選手には内野ゴロを打たれて1点差になりましたが、最後は宮地選手を何とか三振に打ちとってファイターズが逃げ切りました。これが今期札幌ドームでのホークス戦初勝利だそうです。
 ブルーウェーブ対バファローズも昨日同様、終盤まで同点。そして8回の裏に、一昨日にサヨナラ打を打たれた吉田投手がピンチを作り、クローザーの福盛投手を投入したものの、決勝適時打を打たれてしまい、ブルーウェーブが勝っています。

 タイガース対ベイスターズ戦は、藪投手と吉見投手の先発。ここまで、登板時のチーム平均得点が「1」の藪投手ですが、今日は、2回の時点で2対0と、早くも「平均点」を上回ります。しかし、援護はここまでで、中盤からはベイスターズの反撃の前にあっさり逆転され、終盤にも追加点。終わってみれば8対2の大差でした。一昨日のヒーローインタビューで赤星選手が言った通り、今期のベイスターズは「天敵」のようです。
 スワローズ対ドラゴンズは序盤に点の取り合いがありましたが、その後はドミンゴ投手がスワローズ打線を抑え、ドラゴンズが勝ったようです。
 読売対カープは、カープ打線が爆発して、黒田投手が完投勝ちしたようです。あと、高卒時に他球団に指名されたのを断って社会人に行き、自由枠で読売入りした内海投手が敗戦処理として9回表にプロ初登板を果たし、3点を取られたようです。

2004/05/24(月) 勢いの差?

 ライオンズ対マリーンズ戦は、西口投手と渡辺俊介投手が先発。両投手とも立ち上がりが悪かったのですが、2回表にストライクが入らなくて苦しんでいた西口投手から押し出しの1点のみしか取れなかったのが痛かったようです。
 その裏、あっさり勝ち越され、さらに4回には失策で好機を作られ、さらに併殺打をまたまた失策でオールセーフにし、そこから追加点を奪われるという最悪の展開。中盤で5点差をつけられました。
 2番手には、8日ほど出場機会のなかった小宮山投手が登板。5・6・8回は得意の打たせて取る投球が冴えましたが、7回だけは連打を浴びて、ダメ押し点を献上してしまいました。まあ、それよりも、よさそうに見えなかった西口投手を打てなかった打線に問題があるのでしょうか。なんかあっさり打っているように見えます。

 ファイターズ対ホークスは、途中までは接戦でした。ただ、3回裏に主砲のセギノール選手が審判の判定に対して暴言を吐いて退場となったのが痛く、その後一瞬は追いついたものの、その直後の7回以降、ホークス打線が大炸裂し、終盤3回で13点。最後は16対3という大差でホークスが勝ちました。なお、怪我していた小笠原選手が、今日から復帰しています。
 ブルーウェーブ対バファローズは、バファローズが星野選手の連日の本塁打などで4対0としてからブルーウェーブが追いつく、というバファローズにとっては昨日と逆の展開。そして、追いついた直後に、エラーで出塁し、パスボールで進塁、四球の後に犠打で進塁して犠飛と、無安打で決勝点を挙げてしまいました。
 そして、開幕時リリーフで失敗続きだったカラスコ投手がピンチで登板。その場面では犠飛を打たれて同点にされたものの、その後は好投しました。最後は福盛投手が抑え、バファローズが接戦を制しています。

2004/05/23(日) 久々の三連戦勝ち越し

 マリーンズ対ブルーウェーブは黒木投手と川越投手の先発。ここしばらく不本意な内容の投球が続いた黒木投手ですが、今日は完璧と言ってもいい投球。最初の一巡はパーフェクトで、次の一巡も1安打を許したのみの無四球完封ペースでした。一方、打線も川越投手から打率9割近いフランコ選手の二本目の安打から、昨日に続いて浜名選手が適時打を打ち、先制します。
 これはいよいよ「復活勝利」か、と思って見ていました。ところが、7回表のマウンドに上がった後、投球練習中に肩に異常を感じたとかで、急遽セラフィニ投手に交代します。そして、そのセラフィニ投手が平野選手に安打を打たれ、さらにその走者を牽制悪送球で3塁に進塁させます。そして代わった小野投手からオーティズ選手が同点適時打。これで黒木投手の勝ちがなくなりました。
 しかし、直後に福浦選手の二塁打を足がかりに1死3塁の好機を作り、そこで佐藤幸彦選手が適時打を打って再び勝ち越し。さらに8回には井上選手のソロ本塁打が出ました。
 そして2点リードで9回表には小林雅英投手が登板。この一ヶ月間「2試合続けて無失点」という事がなかったので不安ではあったのですが、今日は1安打は許したものの、危なげのない投球でセーブを挙げました。これで、4月末以来の3連戦勝ち越しとなっています。

 ファイターズ対バファローズは、ファイターズが小刻みにソロ本塁打で点を重ね、一方、ミラバル投手は完封ペース。途中経過を見ながら、これは快勝かと思っていたのですが、マリーンズ戦のヒーローインタビューが終わって「他球場の経過」を見たら、5対5の同点になっていました。9回表に星野選手の満塁本塁打などで一挙5点を取って同点に追いついたそうです。
 そこからチャンネルをまわしたのですが、9回裏先頭の坪井選手が吉田投手相手に二塁に詰まった当たり。これを水口選手が素手で取って送球しますが、ヘッドスライディングした坪井選手が間一髪でセーフとなります。それを新庄選手が送りバントで1死2塁に。
 続く小田選手は左なので代打が出ます。そこで出てきたのは小谷野選手。はっきり言って知りません。調べたところ、昨年大卒で入団し、いきなりイースタンで本塁打・打点の二冠王になるという実績を持つ選手でした。今期はここまで12打数1安打という成績ですが、この好機にライトオーバーのサヨナラ打を放ちました。今期好調のファイターズに、新たな戦力が加わったようです。
 ライオンズ対ホークスは、昨年何度も大勝負で登板した松坂投手と斉藤投手の対戦。ただし、斉藤投手は4月に二軍落ちしているので、久々の一軍登板です。その登板で、斉藤投手がライオンズ打線を8回2失点に抑え、開幕戦以来の2勝目を挙げました。一方、松坂投手は5回3失点で降板。なんでも、腰に張りを訴えて登録抹消になるようです。軽症であればいいのですが。

 カープ対スワローズは、1回裏に8点取ったカープが19対2と大圧勝。今季は、こういう展開の試合が昨年以上に増えているように感じます。
 ベイスターズ対ドラゴンズは中盤に本塁打攻勢で点を取ったドラゴンズが8対2で勝利。不調の岩瀬投手が1回とはいえ、中継ぎで三者凡退に抑えていたようです。

 タイガース対読売は下柳投手と久保投手が先発。初回に先制し、4回には鳥谷選手の適時打で2対0とリードします。しかし、6回の1死満塁の好機では、矢野選手、さらにはそのまま打席に立った下柳投手が打ち取られ、追加点は取れません。
 そして、その直後の7回に小久保選手がソロ本塁打を打って1点差に。しかし、その後は後続を絶ち、さらに8回にはリガン投手が抑え、これで逃げ切れるかと思いました。しかし、9回から登板したウイリアムス投手が走者を出し、ペタジーニ選手を打ち取って2死にしますが、そこで小久保選手に2打席連続となる逆転2ランを喫してしまいます。
 その裏、先頭に火曜に怪我をしたアリアス選手が代打で登場。シコースキー投手相手に2ストライクになりますが、そこから、ヒット狙いに切り替えて出塁します。続く赤星・藤本選手は倒れますが、今岡選手がライトオーバーの2塁打を打って同点に。しかし、サヨナラの好機は生かしきれず、延長戦に入ります。
 その延長10回表、ここから登板の安藤投手に、いきなり元木選手が代打本塁打を打ち、また勝ち越します。そして、その裏には河原投手が登板。なんでも、昨年はタイガース打線は河原投手相手に4割以上打っているとかで、解説の吉田義男・福本豊両氏も、「まだまだ全然分からない」みたいな言い方をしました。そして、期待通り(?)先頭の関本選手が四球で出塁、続く久慈選手は送りバントでしたが、ストライクが来ないので、なかなかバントができない、というくらい制球が良くありませんでした。そして矢野選手は倒れたものの、先ほどアリアス選手の代走から試合に入った平下選手が三遊間へヒット性の当たり。二岡選手のファインプレーで同点にはなりませんでしたが、内野安打で2死1・3塁とします。
 ここで迎えるのは、先週の土曜日にサヨナラ打を放っている赤星選手。ワンボールからの2球目を打つと、打球は左中間を抜け、1塁走者までホームインし、逆転サヨナラ打となりました。劇的な勝ち方で大いに楽しませてもらいましたが、ウイリアムス投手と安藤投手がともに被弾するなど、単純には喜べない展開だったと言えるかもしれません。

2004/05/22(土) またまた終盤で逆転

 タイガース対読売戦は、月が変わっても好調の福原投手と、久々の登板となる上原投手が先発。読売が小久保選手の3ランで先制、タイガースも檜山選手のソロ本塁打などで追撃しますが、7回にまた小久保選手の適時打で突き放されます。
 しかし、その裏、上原投手から林選手に代わったのが幸いしたか、関本選手・沖原選手が連打で無死1・2塁に。矢野選手は送りバントを失敗しますが、福原選手の代打・八木選手が三遊間を抜き、1点返します。さらに2死後、藤本選手が同点打。今岡選手がつなぎ、最後は四番・金本選手が勝ち越しの2点適時打を打ちました。
 今期三度目の対読売戦の終盤の集中打での逆転勝ちでした。昨年のように一挙に11点取ったり事はないのであまり目立ちませんが、今期も対読売戦に関しては「終盤力健在」と言えるかもしれません。
 なお、8回以降は2/3を安藤投手が、残る1回1/3はウイリアムス投手が抑えました。これで、対読売は8勝3敗、福原投手は7勝1敗となっています。

 他の5試合はデーゲーム。仕事の都合で見れませんでした。
 ベイスターズ対ドラゴンズは、12回表に登板した佐々木投手がアレックス選手に打たれて日本復帰後初失点。しかし、その裏にウッズ選手が野口投手から逆転サヨナラ2ランを打っています。
 カープ対スワローズは小刻みに得点したスワローズが連勝し、「借金返済」を果たしました。逆にカープはリーグの借金全てを背負って最下位です。もっとも借金は3で、首位とのゲーム差も3ですが。

 マリーンズ対ブルーウェーブは、マリーンズ打線が本柳投手に1失点完投を喫して敗れました。清水投手は3失点ですが負け投手となっています。これで対ブルーウェーブ1勝9敗となりました。ファームでは李選手の2号に続き、怪我で戦列を離れていた里崎選手も本塁打を打つなど、明るい材料はあるのですが・・・。
 ファイターズ対バファローズは、岩隈投手がまたまた1失点完投。これで6連続完投で開幕9連勝です。この6連続完投中の失点は7というのですから凄すぎます。防御率はついに1.89になりました。
 ライオンズ対ホークスはライオンズが勝ち、再びゲーム差を3.5にしています。

 メジャーでは、イチロー選手が、日米通算2千本安打を達成したそうです。本人も言っていましたが、単なる「通過点」でしかない感じです。このペースでしたら、もう5年少しで3千本安打になりそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。

2004/05/21(金) 初勝利

 マリーンズ対ブルーウェーブ。ここ2試合連続して、初回に大量失点しているミンチー投手ですが、今日は1失点のみに抑えます。その後も2回から6回まで無失点。7回にソロ本塁打を喫して降板しましたが、久々に好投してくれました。
 打線もムーア投手相手に3点を取ってリードします。一方、ミンチー投手降板後は細かい継投。なんと7回1死から8回までの1回2/3に4人の投手を投入しました。その中で8回から登板した5番手の小野投手が悪く、無死1・2塁のピンチを招きます。しかしそのピンチを引き継いだ高木投手が素晴らしい投球。送りバントこそ許しましたが、続く日高選手を投手ゴロに抑えて3塁走者を刺し、さらに後藤選手を浅いセンターフライに打ち取り、ピンチを脱しました。
 そしてその直後には大塚選手が貴重な追加点となるソロ本塁打を打ちます。そして迎えた9回表。ここまでブルーウェーブ相手に3回登板して3回とも救援失敗している小林雅英投手が登板します。先頭の村松選手は三振に打ち取ったものの、次の相川選手にストレートの四球、谷選手も打ち取りますが、ブラウン選手にはセンター前にきれいに運ばれます。そして一発出れば逆転という場面で五番のオーティズ選手となりましたが、三球三振に斬って取りました。これでチームとしても対ブルーウェーブ戦初勝利です。
 ヒーローインタビューは8回のピンチをしのいだベテランの高木投手。解説の本西さんが、「阪急で同期入団なだけに嬉しいですね」と言っていました。ファイターズの中嶋捕手・ベイスターズの小川選手ともに3人しかいない元ブレーブス選手である高木投手にはまだまだ頑張っていただきたいものです。(※うち小川選手は「阪急」在籍はなし)

 ライオンズ対ホークスの首位攻防戦はホークス先発の和田投手が、ここのところ好調の大沼投手に投げ勝って完投勝利を挙げました。ファイターズ対バファローズは、セギノール選手が2打席連続本塁打を左右で打つなど9点を取ったファイターズが勝っています。

 ベイスターズ対ドラゴンズは、前回このカードで完封勝利を挙げた川上投手が今日も好投し、ドラゴンズが勝利。カープ対スワローズは、カープ1点リードでむかえた9回表に佐々岡投手から稲葉選手が逆転本塁打を打ってスワローズが勝ちました。タイガース対読売は読売が勝ったようです。井川投手は3連勝後の4連敗。ちょっと心配です。

2004/05/20(木) 全試合中止

 木曜なのでセリーグのみ予定されていましたが、相変わらずの雨で、全試合中止となりました。セ6球団にとっては、昨日に続いての全試合中止です。明日セリーグ全試合とマリーンズ対ブルーウェーブは屋外ですが、天気予報を見ると午後は雨が上がるようです。

2004/05/19(水) 5試合中止・メジャーでは凄い事が

 福岡ドームでのホークス対バファローズ戦以外、全て雨で中止でした。しかも、用事があったので、その唯一の試合も見れませんでした。その試合は、一度追いつかれたホークスが、終盤に勝ち越しました。バファローズはこの3連戦を勝ち越せませんでした。
 ところで、メジャーでは、40歳のジョンソン投手が完全試合を達成したそうです。世の中には凄い人がいるものです。
 その完全試合のニュースを見ていたら、時速158kmの速球を投げていました。もちろんこれ自体も驚きでしたが、その速球で三振を取ららた選手として、元マリーンズのフリオ=フランコ選手が出ていたのにも驚きました。何でも今年45歳(一部に48歳説もあるそうですが)だとか。これまた凄い人がいるものです。

2004/05/18(火) 連勝できず

 マリーンズ対ファイターズ。前回、2年ぶりの勝利を献上したファイターズ先発の入来投手に対し、打線は3回までに4点を取ります。マリーンズ先発は前回のこのカードで本塁打を大量被弾した小林宏之投手ですが、今日は6回まで無失点。
 これは快勝ペースかと思ったのですが、7回表に四球の後連打を浴びて満塁とし、代打の田中賢選手に走者一掃の二塁打を打たれ1点差に、さらにリリーフしたセラフィニ投手が、代打の奈良原選手に同点打を喫します。
 ところが、その直後にフランコ選手が本塁打を打って即座に勝ち越し、さらに8回も藤田投手がファイターズがクリーンアップを三者凡退に抑え、これで今月初の連勝かと思ったのですが・・・
 9回表に、昨日、久々に完璧なセーブを挙げた小林雅英投手が上がります。最初の木元選手をあっさり追い込んだのですが、ショートに緩い打球を打たれ、これが内野安打になります。さらに、続く中嶋選手の送りバントはやや強く、これを小林投手は2塁に送球。ところがこれが暴投になってしまい、無死1・3塁となってしまいます。しかし、続く田中賢選手と新庄選手は連続三振。
 この時点では「結局、まともな当たりは打たれていないのだから大丈夫だろう」と思っていたのですが、次の坪井選手には、ライトオーバーの二塁打を打たれ、同点とされます。さらに続く石本選手にも三遊間をきれいに抜かれて逆転されます。終わってみれば今期6回目(4敗とリードして同点にされたのが2回。負けている局面で登板して失点したのは除く)の救援失敗となりました・・・。

 ホークス対バファローズは、バファローズが杉内投手から先制点を挙げるも、バーン投手が中盤に本塁打を二発浴びて逆転。その後もリリーフ陣に抑えられ、4対2でホークスが勝ちました。
 ブルーウェーブ対ライオンズは、中盤に大量点を挙げたライオンズが14対5と圧勝。これで対戦成績はライオンズの7勝1敗となっています。

 スワローズ対タイガースは打撃戦。久保田投手が4回で7点取られますが、打線も5点を取り返します。しかし、6回裏に5点を取られて突き放され、直後の7回表に金本選手と檜山選手の連続本塁打で5点を取り返しますが、結局反撃はそこまで。最終的には13対10で敗れています。
 ベイスターズ対読売も打撃戦。ベイスターズが内川選手の3打席連続本塁打などでリードし、2点差に迫られた5回裏には、怪我の直後で抜糸もすんでいない石井琢郎選手の2点タイムリーで突き放し、9対5で勝っています。
 カープ対ドラゴンズはドミンゴ投手の好投もあり、4対3でドラゴンズが勝ちました。その結果、今日のセリーグは全て「下位球団」が勝利。「首位」タイガースと「最下位」スワローズのゲーム差は2.5になっています。

2004/05/17(月) 連敗止まる

 バファローズ二軍コーチの鈴木貴久さんが急死されたそうです。まだ40歳だったとか。現役当時はパリーグをさほど見ていなかったので、具体的な記憶は「確か石井浩郎さんの『連続四番』記録が止まったときに四番を打った人だった」くらいしかありません。とはいえ、やはり現役時代を知っている人が亡くなるというのはちょっとショックでした。ご冥福をお祈りいたします。
 そのバファローズは福岡でホークスと対戦。ホークスリードで迎えた7回に満塁から暴投で1点を返した後、水口選手の二塁打で逆転しました。塁上で水口選手は喪章に手をやっていました。おそらく、二軍時代に故・鈴木コーチの指導を受けていたのでしょう。故・鈴木コーチを師匠のように慕っていたそうです。
 最後は福盛投手が締めて6対4でバファローズの勝ち。パウエル投手が今期初勝利を挙げています。

 5月に入って1勝11敗のマリーンズはファイターズと対戦。昨日雨天中止でスライドしたため、渡辺俊介投手が、今季初の「普通のホームユニフォーム」を着て登板しました。その渡辺投手が5回まで0点に抑え、打線もここまで2敗している押本投手から、2回に4点を取り、五回にはサブロー選手の本塁打で追加点を挙げます。
 しかし6回、坪井選手の打球をライトが追いつきながらグラブに当ててはじき(記録は三塁打)、そこから連打で2点を取られ渡辺投手は降板、さらに二番手の小野投手も適時打を打たれます。ずっと負けつづけているだけにいやな予感もしましたが、なんとかこの3点でこの回を終えます。そして直後に橋本選手がソロ本塁打で突き放し、その後も1点は取られたものの、最後は小林雅投手が久々のパーフェクトリリーフ。最後は「三冠王」のセギノール選手を三振に討ち取ってゲームセットとなりました。小林雅投手が一切走者を出さなかったのは、4月27日のホークス戦で2/3を投げた時以来です。
 これで連敗は6で止まりました。はたして、4月末以来の連勝はできるのでしょうか。
 ブルーウェーブ対ライオンズは小倉投手と松坂投手の対戦、前回は、ブルーウェーブ打線が松坂投手をKOしていました。今回も調子はよくなかったようですが、地力でブルーウェーブ打線を2点に抑え、最後の2死満塁のピンチでも四番のブラウン選手を打ち取って完投勝利を挙げています。

2004/05/16(日) 5連続完投で8連勝

 今日は雨のため、タイガース対カープ、ブルーウェーブ対ファイターズ、マリーンズ対ホークスは中止でした。
 バファローズ対ライオンズは、ここまで4連続完投で7連勝中の岩隈投手が先発。今日も安定した投球で、ほとんど走者を出しません。一方、開始時点で本塁打数リーグ最下位タイだったバファローズ打線ですが、今日は磯部選手が二打席連続で打つなど、3本の本塁打を張投手から放ちます。
 張投手は3回でKOされたのですが、二番手はこれまで6回先発して4勝2敗だった帆足投手。防御率がかなり悪かったとはいえ、そのクラスを半ば敗戦処理みたいな起用ができる、というのは先発陣が厚いゆえなのでしょう。しかし、その帆足投手も本塁打を喫するなど失点を重ね、その一方、岩隈投手は同じペースで好投。9回2死まで1安打3死四球だったのですが、そこで和田選手に本塁打を打たれ、完封は逃しました。とはいえ、大勢には影響なく、先週に続く1失点完投。これで5連続完投で負けなしの8連勝です。
 ドラゴンズ対ベイスターズ戦、ドラゴンズは平井投手が先発、一方のベイスターズは門倉投手に中村捕手という、元ドラゴンズバッテリーです。しかし、門倉投手は1回に福留選手に2ランを浴びた後、次の井上選手の打球が直撃し、緊急降板してしまいました。その後も福留選手は大活躍。4打数4安打3打点で、三塁打が出ればサイクルヒットという最終打席で、3ラン本塁打を放つという打ちっぷりでした。
 読売対スワローズは読売が勝ったようです。

最新の野球見物日誌へ
2004年6月前半の野球見物日誌へ2004年5月前半の野球見物日誌へ
「つれづれの日々」へ「体育館」へトップページへ