マリーンズ対ブルーウェーブは黒木投手と川越投手の先発。ここしばらく不本意な内容の投球が続いた黒木投手ですが、今日は完璧と言ってもいい投球。最初の一巡はパーフェクトで、次の一巡も1安打を許したのみの無四球完封ペースでした。一方、打線も川越投手から打率9割近いフランコ選手の二本目の安打から、昨日に続いて浜名選手が適時打を打ち、先制します。
これはいよいよ「復活勝利」か、と思って見ていました。ところが、7回表のマウンドに上がった後、投球練習中に肩に異常を感じたとかで、急遽セラフィニ投手に交代します。そして、そのセラフィニ投手が平野選手に安打を打たれ、さらにその走者を牽制悪送球で3塁に進塁させます。そして代わった小野投手からオーティズ選手が同点適時打。これで黒木投手の勝ちがなくなりました。
しかし、直後に福浦選手の二塁打を足がかりに1死3塁の好機を作り、そこで佐藤幸彦選手が適時打を打って再び勝ち越し。さらに8回には井上選手のソロ本塁打が出ました。
そして2点リードで9回表には小林雅英投手が登板。この一ヶ月間「2試合続けて無失点」という事がなかったので不安ではあったのですが、今日は1安打は許したものの、危なげのない投球でセーブを挙げました。これで、4月末以来の3連戦勝ち越しとなっています。
ファイターズ対バファローズは、ファイターズが小刻みにソロ本塁打で点を重ね、一方、ミラバル投手は完封ペース。途中経過を見ながら、これは快勝かと思っていたのですが、マリーンズ戦のヒーローインタビューが終わって「他球場の経過」を見たら、5対5の同点になっていました。9回表に星野選手の満塁本塁打などで一挙5点を取って同点に追いついたそうです。
そこからチャンネルをまわしたのですが、9回裏先頭の坪井選手が吉田投手相手に二塁に詰まった当たり。これを水口選手が素手で取って送球しますが、ヘッドスライディングした坪井選手が間一髪でセーフとなります。それを新庄選手が送りバントで1死2塁に。
続く小田選手は左なので代打が出ます。そこで出てきたのは小谷野選手。はっきり言って知りません。調べたところ、昨年大卒で入団し、いきなりイースタンで本塁打・打点の二冠王になるという実績を持つ選手でした。今期はここまで12打数1安打という成績ですが、この好機にライトオーバーのサヨナラ打を放ちました。今期好調のファイターズに、新たな戦力が加わったようです。
ライオンズ対ホークスは、昨年何度も大勝負で登板した松坂投手と斉藤投手の対戦。ただし、斉藤投手は4月に二軍落ちしているので、久々の一軍登板です。その登板で、斉藤投手がライオンズ打線を8回2失点に抑え、開幕戦以来の2勝目を挙げました。一方、松坂投手は5回3失点で降板。なんでも、腰に張りを訴えて登録抹消になるようです。軽症であればいいのですが。
カープ対スワローズは、1回裏に8点取ったカープが19対2と大圧勝。今季は、こういう展開の試合が昨年以上に増えているように感じます。
ベイスターズ対ドラゴンズは中盤に本塁打攻勢で点を取ったドラゴンズが8対2で勝利。不調の岩瀬投手が1回とはいえ、中継ぎで三者凡退に抑えていたようです。
タイガース対読売は下柳投手と久保投手が先発。初回に先制し、4回には鳥谷選手の適時打で2対0とリードします。しかし、6回の1死満塁の好機では、矢野選手、さらにはそのまま打席に立った下柳投手が打ち取られ、追加点は取れません。
そして、その直後の7回に小久保選手がソロ本塁打を打って1点差に。しかし、その後は後続を絶ち、さらに8回にはリガン投手が抑え、これで逃げ切れるかと思いました。しかし、9回から登板したウイリアムス投手が走者を出し、ペタジーニ選手を打ち取って2死にしますが、そこで小久保選手に2打席連続となる逆転2ランを喫してしまいます。
その裏、先頭に火曜に怪我をしたアリアス選手が代打で登場。シコースキー投手相手に2ストライクになりますが、そこから、ヒット狙いに切り替えて出塁します。続く赤星・藤本選手は倒れますが、今岡選手がライトオーバーの2塁打を打って同点に。しかし、サヨナラの好機は生かしきれず、延長戦に入ります。
その延長10回表、ここから登板の安藤投手に、いきなり元木選手が代打本塁打を打ち、また勝ち越します。そして、その裏には河原投手が登板。なんでも、昨年はタイガース打線は河原投手相手に4割以上打っているとかで、解説の吉田義男・福本豊両氏も、「まだまだ全然分からない」みたいな言い方をしました。そして、期待通り(?)先頭の関本選手が四球で出塁、続く久慈選手は送りバントでしたが、ストライクが来ないので、なかなかバントができない、というくらい制球が良くありませんでした。そして矢野選手は倒れたものの、先ほどアリアス選手の代走から試合に入った平下選手が三遊間へヒット性の当たり。二岡選手のファインプレーで同点にはなりませんでしたが、内野安打で2死1・3塁とします。
ここで迎えるのは、先週の土曜日にサヨナラ打を放っている赤星選手。ワンボールからの2球目を打つと、打球は左中間を抜け、1塁走者までホームインし、逆転サヨナラ打となりました。劇的な勝ち方で大いに楽しませてもらいましたが、ウイリアムス投手と安藤投手がともに被弾するなど、単純には喜べない展開だったと言えるかもしれません。